赤井待望の先制点! 3―0で宮崎産経大を下す/全日本大学選手権

サッカー
2021.12.12

 1年間の総決算ともいえる全日本大学選手権が開幕した。2回戦から出場する明大の初戦の相手は宮崎産経大。前半に赤井の得点で先制すると、後半も攻撃の手を緩めず2得点を追加。全国制覇に向けて順調な一歩を進んだ。

 決めるべき男が決めた。32分、村上のロングフィードを受けた岡庭がゴール前にグラウンダーパス。「岡庭さんが絶対クロスを上げてくれると信じて走り込んだ」(赤井)。押し込んだのは赤井だった。「もがいてもがき続けた結果が今日のゴール」(赤井)。1年次から高いポテンシャルを有しながらもその才能はなかなか開花しなかった。後期リーグではトップチームにベンチ入りすることができず。後輩の陰に隠れ、悔しいと思うこともあったが「1年間かけてインディペンデンスリーグで成長したことが今日の先発につながった」(栗田大輔監督)。インディペンデンスリーグで14試合14ゴールという記録をたたき出した勝負強さをインカレ初戦でも見せつけた。

    (写真:先制点を挙げた赤井)

 

 後半も明大ペースで試合は進む。66分には岡庭のクロスを藤原が頭で合わせて追加点。「藤原が身体能力でうまくゴールに持っていってくれた」(岡庭)。さらにアディショナルタイムには、FK(フリーキック)からの混戦で村上がダメ押しとなる3点目。前後半で計25本のシュートを放つ、ワンサイドゲームの展開をつくり上げ、3回戦へと駒を進めた。

    (写真:ヘディングでゴールを奪った藤原)

 

 3回戦の相手はびわこ成蹊スポーツ大。1回戦では札幌大を4―1で撃破したチームだ。2回戦ではPK(ペナルティキック)戦の末、早大に辛勝した「個の強いチーム」(栗田監督)。2022シーズンから徳島ヴォルティスに加入内定している森昂大や、2023シーズンからヴィッセル神戸に加入内定している泉柊椰を擁し、関西学生サッカー1部リーグで3位に輝いている。手ごわい相手だが「チームとしては今シーズン一番ベクトルがそろっている」(岡庭)。勢いのあるチームに対しても持ち前の結束力で打ち勝ち、準決勝へと駒を進める。

 

[新津颯太朗]

 

試合後のコメントはこちら