
濱本が1000mで優勝! 順調な仕上がり見せる/第41回全日本学生選手権
距離別の各種目で個人が記録を争う学生選手権が開催された。明大からは数多くの選手が出場。その中で濱本兼伸(政経4=帯広三条)や佐藤天海(政経2=北社)が各種目で好成績を収め、インカレに向けて順調な仕上がりを見せた。
◆11・27〜28 第41回全日本学生選手権(群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク)
▼500メートル
向山恭平(政経4=白樺学園)――9位 佐藤寛人(政経4=盛岡工)――32位 伊藤央訓(政経3=駒大苫小牧)――37位
▼1000メートル
濱本――1位 向山――3位 山口知己(政経4=盛岡三)――8位 西山侑吾(政経2=帯広三条)――24位 清川一樹(政経3=八戸西)――33位 狩野亜聞(政経1=嬬恋)――39位 伊藤――53位 佐藤寛――65位 輿水颯太(法1=北杜)――75位
▼1500メートル
佐藤天――2位 西山――9位 山口――13位 吉田健太(政経3=帯広三条)――14位 濱本――16位 狩野――23位 清川――26位 山角蓮(政経1=北海道池田)――32位 輿水――54位
▼5000メートル
佐藤天――9位 東海林寛右(政経1=山形中央)――21位 吉田――28位 山角――38位
▼10000メートル
東海林――18位
「悔しい思いをした」(濱本)。初日に1500mに出場したが、結果は16位だった濱本。悪かった部分を修正し、臨んだ2日目は、本来のレースを取り戻す。「力を入れすぎないよう意識した」(濱本)。スタートからいきおいに乗ると、そのまま順調な滑りを続ける。終盤には前日のレースでは影を潜めていた力強い追い上げも見せ、見事1位のタイムをたたき出した。「理想の滑り」をリンクの上で表現し、好成績を収めた。
また、「目標は1500メートルでの自己ベストを出して優勝すること」(佐藤)。その言葉通りに安定したレースを見せた佐藤。自身の最大の持ち味である後半まで崩れない走りを披露し、ラスト1周へ。この時点でタイムとしては1位。優勝も狙える位置にいた。「最後の1周で負けてしまった」(佐藤)。残り400メートルで力負けし、結果は2位。あと一歩のところで優勝を逃し、悔しい結果となった。それでも、調子はいい方向にあるという佐藤。「インカレでは少しでもいい順位に立ちたい」(佐藤)。課題の後半を改善し、自己ベストを狙う。
濱本、佐藤以外にも向山や西山なども上位のタイムを出した今大会。インカレに向けて、選手たちの状態は上向いている。「チーム全員で挑みたい」(西山)。チーム一丸で戦い、2年ぶりの開催となるインカレで総合優勝へ突き進む。
[細田裕介]
試合後のコメント
山口主将
——今大会に向けて力を入れてきたことを教えてください。
「自分はスピードに関しては自信があったので、1周目にトップスピードを出すことに力を入れてきました」
——インカレへの意気込みをお願いします。
「昨年度はインカレが中止となってしまって、自分としては2年ぶりのインカレになりますが、1年生の時以来の入賞をしたいというのと、2019年に3部門総合優勝を日大に取られてしまったので、また総合優勝できるようにスピードも3位以内に入りたいです」
濱本
——最近の調子はいかがですか。
「今シーズンはおおむね良い状態が続いていると思っています。今回も体の状態としては万全ではなかったですが、その中で結果を出せたので良かったです」
——インカレへの意気込みをお願いします。
「自分は帯広が出身で、その地元で最後のレースができるというのは本当にうれしいことなので、ここまでやってきたスケートを応援してくれた人に何かを届けられるようなレースをできればと思います」
向山
——1ヶ月後のインカレに向けて行っていきたいことはございますか。
「僕はもうラストなので、一個一個着実に見つめ直すことでいいと思います。インカレまでにオリンピック選考会があるので、そこで良いタイムを出せたら必然的にインカレでも良いタイムが出ると思います」
佐藤
——この大会に向けて取り組んできたことを教えてください。
「1500メートルをメインで考えていたので1周目でスピードが出せるよう練習では心掛けていました」
——インカレに向けて取り組みたいことはございますか。
「スピード練習は変わらず行って、今回課題だった後半の部分も改善していきたいです」
西山
——今大会を振り返っていかがですか。
「学生の1番を決める大会で結果を残せたことが素直にうれしく思います。今シーズンの中で1番のレースができた2日間だったと思います」
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