宮川がシングルス優勝! 2度の明大対決を制す/全日本学生選抜選手権

卓球 2021.11.29

 全日本大学総合選手権・個人の部でランク入りした選手と全国の各学連で選抜された男女などそれぞれ48人が参加した今大会。明大からは4人が出場。3人が決勝トーナメントへと駒を進め、宮川昌大(情コミ2=野田学園)が大学卓球の王座に輝いた。

 

◆11・27~28 全日本学生選抜選手権(カメイアリーナ仙台)

▼男子シングルス

 宮川――1位

 出雲――2位

 西――ベスト8 

 沼村――予選リーグ敗退

 

 もはや明大に敵はいない。初日の予選リーグでは傷を付けることなく無敗のまま決勝トーナメントに進出した西康洋主将(商4=明徳義塾)、出雲卓斗(政経4=遊学館)、宮川。ベスト8では西、宮川が早くも明大同士での対戦となってしまうも、宮川が勝ち切る。途中、苦戦を強いられながらも決勝へと駒を進めた。

 

 決勝に進出した宮川の相手はまたしても明大の選手である出雲。ゲーム開始早々、力強いフォアハンドで点数を取ると勢いそのままに1ゲーム目を先取。そして第2、第3ゲームも危なげなく連取した。「自分のいいプレーが展開できた」(宮川)。このまま1ゲームも譲ることなくストレート勝ちをするかに見えたが、第4ゲームで戦況は大きく変わる。「4ゲーム目から戦術を変えた」(出雲)。それまでバックハンドを狙われていたため、フォアハンドのコースに狙いを定めて打つよう意識をした出雲。この作戦変更が功を奏し、先に取られた3ゲームを取り返す形に。そして迎えたゲームカウント3−3、運命の第7ゲーム。「出だしが悪かった」(宮川)とこのゲーム序盤は出雲が主導権を握る。1−4と点差になかなか追い付けない宮川だったが「最後まで諦めずにプレーした」(宮川)。その言葉通り、質の高い球を打ち続け徐々に点差を縮めると一気に宮川のペースに。そして最後には大きく点差を離し優勝を飾った。

 

 表彰式には決勝トーナメントに出場した3選手全員が出席。改めて明大卓球部の強さを見せつけた。それでも「自分の同じ学年には宇田幸矢(商2=大原学園)選手、戸上隼輔(政経2=野田学園)選手がいて自分も成績を残さないと」(宮川)とそこに慢心は一切存在しない。今後も明大最強トリオの一角は高みを目指し日々精進し続ける。

 

[小井土大裕]

 

試合後のコメント

出雲

――明大対決についていかがでしたか。

 「4年生の意地で勝ちたいなとは思っていたのですが、練習試合とか→トルよりも相手の方が戦術の組み方がうまかったかなと思います」

 

――3ゲーム連取からのファイナルゲームはいかがでしたか。

 「最終ゲーム、2−1の場面で昌大(宮川)がいつもならミスしないボールをミスしてくれたので、集中力が切れたなと思っていました。しかし、そこで切れていなかったので、相手の方が上だったなと思いました」

 

宮川

――今大会の総括をお願いします。

 「今大会の前の練習では調子が良くなかったのですが、その分開き直ってプレーすることができたかなと思います」

 

――決勝でまず3本先取した状況についてどうでしたか。

 「1~3ゲーム目は自分のプレーができて展開がとても良かったのですが、4ゲーム目から出雲さんがうまく自分のしたいことをさせてもらえずに進んでいきました。最終ゲームも出だしが悪かったのですが、優勝したいという気持ちが強かったので最後まで諦めずにプレーしました」


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