
16人が自己ベスト更新し手応えをつかむ/MARCH対抗戦
大学陸上界に新たな風が吹く。明大、青学大、立大、中大、法大の5大学でMARCH対抗戦が開催された。箱根駅伝(以下、箱根)の強豪、常連、新興校が名を連ね箱根の前哨戦として位置付けられた今大会。多くの選手が自己ベストを更新し、箱根に向けて弾みをつけた。
◆11・24 MARCH対抗戦 2021(町田GIONスタジアム)
▼❷明大
▼男子1万メートル
1組
4着 斎藤 30分29秒06
16着 黒髪 31分12秒35
21着 梅谷 31分47秒73
2組
11着 金橋 30分03秒97
14着 橋本基 30分15秒64
23着 田村 31分14秒21
3組
3着 鈴木聖 28分47秒54
10着 大西 29分18秒30
14着 溝上 29分37秒64
17着 中嶋 29分51秒21
20着 島田 30分04秒74
21着 杉田 30分13秒47
23着 甲斐 30分22秒97
4組
9着 杉本 28分46秒29
11着 下條 28分47秒86
13着 杉 28分57秒71
15着 曳田 29分06秒83
16着 尾﨑 29分09秒96
17着 佐久間 29分15秒39
18着 丸山 29分20秒43
19着 鈴木祐 29分23秒46
23着 新谷 29分34秒96
24着 東原 29分35秒41
25着 吉川 29分38秒77
26着 植田 29分42秒15
5組
2着 小澤 28分20秒67
10着 富田 28分41秒77
12着 橋本大 28分43秒50
15着 手嶋 28分52秒75
18着 加藤 28分56秒81
27着 漆畑 29分50秒73
第4組では杉本龍陽(政経3=札幌日大)が組トップを狙い、序盤から先頭争いを繰り広げる。レース後半に差し掛かり先頭からは振り落とされてしまったが、チームトップの成績でフィニッシュ。目標としていた28分40秒台に突入した。「今大会で見つかった課題はスタミナ不足」(杉本)。全日本大学駅伝では惜しくも走ることができなかったが、スタミナ強化に励み箱根では大学駅伝初出走を果たしたい。
第5組には各大学の主力メンバーがそろう。その中でも小澤大輝(政経3=韮山)が存在感を示した。練習の一環として出場したものの余裕を持って5000メートルを通過したため「自己ベストを狙おうと切り替えた」(小澤)。日本学生対校選手権5000メートル王者の近藤(青学大)に食らいつき2位でフィニッシュ。自己ベストを20秒近く更新し箱根に向けてアピールした。
今大会は陸上界を盛り上げようと青学大の原晋監督が企画を持ち込み開催が実現。従来の試合のスタイルとは異なりエンタメ性が重視された。ドローンを用いた臨場感あふれる撮影、そして試合の合間には会場が華やかなライトアップに包まれる演出も。「ディズニーランドのライトアップのようで面白かった」(鈴木聖人駅伝主将・政経4=水城)。また陸上では久しぶりの有観客開催となったことに加えて応援団も駆け付け、大会を大いに盛り上げた。「お祭り気分で走れる大会はなかなかない。これこそ陸上の大会」(加藤大誠・営3=鹿児島実)。さらにはチーム、個人順位上位8人、自己記録を大幅に更新した選手などには奨学金が授与される制度も設けられており、他に類を見ない大会に。早くも2回目の開催を要望する声も見られ、初の試みは大成功に終わった。
明大は多くの選手が自己ベストを更新するも総合2位となり青学大との差を見せつけられた。目標とする舞台は約1カ月後と迫っている。この経験を糧にもう一回りレベルアップした姿を期待したい。
[萩原彩水]
第98回箱根駅伝まで、あと38日。
※レース後のコメントは後日「紫走堅固」にて掲載いたします。
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