
山梨学大に完敗 秋季リーグ戦を準優勝で終える/関東学生秋季1部リーグ戦
秋季リーグ戦優勝を懸けて臨んだ大一番。相手は春季リーグ戦、全日本学生選手権3位決定戦でいずれも敗北した宿敵・山梨学大。序盤から打ち合いとなったが、1-1で迎えた第2Qに2失点。後半は反撃を見せるも山梨学大のオフェンスを止められず、3-6で完敗。またしてもリーグ戦優勝は山梨学大に阻まれた。
試合開始直後から試合が動いた。第1Q2分、山梨学大の素早い攻撃から先制を許す。それでも直後の第1Q4分、FW大岡凌磨(政経2=今市)のゴールで追い付く。「すぐに取り返すことができて良かった」(大岡)。しかし1―1の同点で迎えた第2Qに立て続けに失点。「相手の速い攻撃に対応できなかった」(MF森紘之・法4=天理)。1―3で前半を折り返し、流れが相手に傾いた。
リードされる展開でも、最後まで攻めの姿勢を貫いた。第3Q11分にさらに失点。3点差となった直後の第3Q12分、PC(ペナルティコーナー)から最後は森が押し込み再び2点差に。しかし、その後も山梨学大の攻撃を止めることはできず、第4Qには2失点。点差が開いたことで「自分たちが前に行こうという気持ちが強くなってしまった」(大岡)。焦りからパスミスが増え、本領を発揮できず。3―6で敗北を喫した。
決勝戦で敗れたことで、秋季リーグ戦は準優勝という結果に。優勝は逃したものの「チームとして日を重ねるごとに進歩していった」(DF大嶋鴻太主将・商4=今市)。25日から行われる全日本選手権が4年生にとっては最後の試合となる。初戦の相手は、全日本選手権で4年連続優勝中の岐阜朝日クラブ。日本最高峰のチームに対して「屈する気持ちはこれっぽっちもない」(大嶋)。紫紺の勇者たちは秋季リーグ戦で得た課題と収穫を胸に、最後まで全力で突き進む。
[佐野悠太]
試合後のコメント
小池文彦監督
――今回の試合を振り返っていかがですか。
「第1Qは良かったのですが、その後が良くなかったですね。取られたくない失点をしてしまったのが痛かったです。ゲームの流れというのがかなり難しいのですが、今回の試合は途中から流れが悪くなってしまいました」
――全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。
「全日本選手権での初戦は社会人1位のチームになります。そこでなんとか学生らしいホッケーをして勝って次に進みたいと思います」
大嶋
――今日の試合はどのようなゲームプランで臨みましたか。
「打ち合いというよりは、粘って最後に1点を取るようなロースコアの展開が自分たちの強いだと思っていたので、そういう展開に持っていきたかったのですが、早い段階で失点してしまったため自分たちのプラン通りにはいかず、心残りです」
――秋季リーグ戦で見つかった課題はありますか。
「相手のテンポに合わせてしまったところです。決勝戦もそうでしたが、相手の土俵に立って戦ってしまうことが多かったので、相手がどんなことをしようと自分たちはぶれないというような戦術的なところをもっと構築していく必要があると思いました」
森
――秋季リーグ戦で敢闘選手賞を受賞しました。
「本当にみんなが頑張った中で、しっかり評価してもらえたと思っているので、個人というよりかはみんなで取れた賞だと思います」
大岡
――秋季リーグ戦を振り返っていかがでしたか。
「個人的にはチームで一番得点することができてとてもうれしいのですが、ベストイレブンに入ることができなかったので、やはり自分はまだまだだなという思いがあります。チーム全体としては我慢して勝ち切ることができた試合が多かったので、その部分は評価していいのではないかと思います」
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