
下條7位 登り坂で粘り強さ見せる/激坂最速王決定戦
快晴の気候の下で行われた激坂最速王決定戦。初出場の明大からは三大駅伝未出場ながらも実力を付けてきた4人が登りの部に参戦した。中でも下條乃將(情コミ3=東京実)がチームトップの7位でフィニッシュ。初の箱根駅伝(以下、箱根)出走に向けて貴重な経験を積んだ。
◆11・13 激坂最速王決定戦2021(小田原料金所~アネスト岩田スカイラウンジ)
▼登りの部
7位 下條 53分47秒
16位 大西 55分31秒
21位 甲斐 56分04秒
23位 杉 56分13秒
「どこを走ってもきつかった」(下條)。13.5キロの山道でトップを争う激坂最速王決定戦、登りの部。箱根5区の前哨戦とも言われるタフなレースに4人が招待選手として挑んだ。その中でも目立ったのは入学時から箱根5区への出走を目標に掲げる下條だ。1週間前の故障で万全のコンディションではなかったものの、粘りの走りを見せてチームトップの7位でゴールへ駆け込んだ。「チームメイトに勝つ」(下條)。有言実行を果たし、熾烈(しれつ)なメンバー争いに名乗りを上げた。また、下條と同じく箱根5区出走を目指すルーキー・甲斐涼介(情コミ1=宮崎日大)はチーム3番手の21位という結果に。「途中で差し込みがきた」(甲斐)。今大会で見つかった課題を克服するべく、目標達成に向けてこれからも前を向き続ける。
世田谷246ハーフマラソン、MARCH対抗戦など数々の大会が開かれる11月。箱根メンバー入りに向けて選手たちはそれぞれの大会で好成績が求められる。箱根でのシード権獲得に貢献するために日々アピールを続ける選手たちから目が離せない。
[永井涼太郎]
レース後のコメント
大西理久(商4=須磨学園)
ーー今日走ってみての感想をお願いします。
「相当きついだろうなというのは覚悟していました。予想よりもはるかにきつかったですがいい経験ができたかなというふうに感じました」
下條
ーーチーム内トップの結果でしたがそれについてはいかがですか。
「チームで1番を取るのは最初から決めていたことなのでしっかり有言実行できたので良かったかなと思います」
杉彩文海(文2=鳥栖工)
ーーレースプランは何か考えていましたか。
「自分は登りが苦手で今回は自分から志願して山本佑樹駅伝監督にお願いして出場してもらったので、まずは苦手の克服のためにも自分をレースで追い込めるような走りをしようというふうに考えていました」
甲斐
ーー今回の収穫や課題を教えてください。
「課題は差し込みという部分で前日から食事などの細かいところまで決めてやっていかないといけないということを感じました。差し込みもあって出し切れてきれていないことがあってそこが悔しい面ですけれど、そこを最大限まで出し切れていればもっと前でゴールできるのかなと思います」
第98回箱根駅伝まで、あと50日。
関連記事
RELATED ENTRIES