戸上が優勝! 6名がランク入り果たす/全日本大学総合選手権・個人の部

卓球
2021.11.01

 

 全日本大学総合選手権・個人の部(以下全日学)最終日。明大勢はランク入りした選手が6人と大躍進。ダブルスで3位に終わった戸上隼輔(政経2=野田学園)は明大として3年ぶりの優勝を果たした。

 

◆10・28~31全日本大学総合選手権・個人の部(所沢市民体育館)

▼男子シングルス

 戸上――1位

 出雲――ベスト8

 宇田――ベスト8

 沼村――ベスト16

 西――ベスト16

 宮川――ベスト16

 

 ダブルスでの雪辱を果たした。出そろったのは戸上以外愛知工大の選手たち。決勝進出を懸けて田原(愛知工大)と対戦した。「気持ちで負けないような試合をしたい」と序盤から着実に得点を積み重ね、3ゲーム目には8連続ポイント連取するなど圧倒。危なげなく決勝に進出した。しかし、先ほどの試合とは一転して決勝では苦しい展開に。今大会3度目の愛知工大の選手となる髙見(愛知工大)に連続して得点を決められ、1ゲーム目を奪われる。勝負の2ゲーム目からは両者が強烈なフォアハンドの打ち合いを繰り広げる。ここでフォアの連打戦を制し、戸上は「相手にスキを与えない気持ちで戦った」と2ゲーム目以降3セット連取。しかしあと1セットを取れば優勝という時に、髙見も負けじと食い下がる。左右に揺さぶりをかけられ、相手に2ゲーム返されてしまう。フルセットまでもつれ込み勝負は運命の7ゲーム目。一進一退の中「最後まで諦めず強い気持ちを持っていた」。激しいラリーの応酬で体勢を崩されながらも戸上が意地を見せる。最後は4連続得点で見事王者の座をつかんだ。

 

 全日学シングルスでの優勝は2017年の森薗政崇選手(平30政経卒・現 BOBSON)以来。最近は優勝から遠ざかっていたからこそ「まずは優勝を目指していかなければならない」(髙山幸信監督)。目指すは表彰台の一番上のみ。戸上、宇田幸矢(商2=大原学園)を中心に次こそは明大が上位を占めてみせる。

 

[新谷歩美]

 

試合後のコメント

髙山監督

――今大会の総括をお願いします。

 「プレーの内容自体はみんな良かったので、できる力を出し切って負けた子もいればもう少しいい試合しているけれど工夫していれば勝てたという選手もいます。そういう意味で、この1年で数少ない試合なのでその中で貴重な体験をできた子も、また今大会を振り返って次回につなげていければと思います」

 

――戸上選手の優勝についていかがですか。

 「決勝がフルゲームまでいって苦しかったと思うがそうやって競り勝つことがとても大事なことなので今回はよく頑張ったなという感じです」

 

戸上

――今回優勝できた要因は何ですか。

 「追われる立場なので逆に挑戦するという気持ちでした。挑戦するという気持ちは中途半端なものではなく、絶対勝つというような自分は世界で勝てる自信があるので自覚をもって自分のほうが強いという気持ちがあって良かったです」

 

――明大としては2017年以来の優勝になりました。

 「森薗選手の代は非常に強くてインカレでもいい成績を残していて今度僕たちが結果を残していかなければならない立場にある中で、インカレだったり今回のダブルスも愛知工大の取られてしまったりしていて、もう一度明治の時代を作りたいというのがあります。OBを見習って偉大な先輩たちに傷を付けないようにもう一度立て直していきたいです」

 

西康洋主将(商4=明徳義塾)

――今大会の総括をお願いします

 「1年生から自分は今大会に出場していて3年目になりますが、徐々に結果として残せるようになってきました。優勝することはできませんでしたが、自分の成長も感じられました。ですが課題も見つかったのでもっと上を目指せるような選手になることが実感できた大会でした」

 

出雲卓斗(政経4=遊学館)

――ベスト8に残りました。

 「自分が実力を出して勝てるかどうかは分からなかったですが最後は4年生の意地で勝てたと思います」