強豪・駒大に惜しくも敗れ初戦敗退/関東大学選手権

空手 2021.10.18

 関東大学選手権が日本武道館で行われた。初戦で強豪・駒大相手に大将戦まで持ち込み、善戦するが惜しくも敗れる結果となった

 

◆10・17 第64回関東大学選手権(日本武道館)

▼男子団体組手

明大――1回戦敗退

 

 先鋒・佐々木京也(法4=保善)は序盤から押され一本を取られてしまう。最後まで粘り得点するも相手には及ばず「先鋒の役割を果たせなかった」(佐々木)。次鋒・南條蒼太(政経3=保善)へと拳を託した。南條は開始14秒で投げ技を決め一本を先取。「高校時代の先輩だったので挑戦する気持ちで前に出て勝負した」(南條)。そのままリードし続け、4-2で1勝1敗の状況へと持ち込む。続く中堅・出羽遼太郎(政経2=御殿場西)。果敢に攻めの姿勢を見せたが惜しくも得点することができず、試合は副将・春原駿貴(法2=世田谷学園)へ。序盤に先制を許すも上段突きで2連続得点し2-1で試合はドロー状態となる。一進一退が続く中で迎えた大将戦。「ここで絶対に勝たないといけない」(久野晴希主将・政経4=世田谷学園)。そう意気込むも相手の守りを崩せず0-2で完敗。結果は2-3で悔しくも初戦敗退となった。

 

 次の舞台は11月の全日本選手権だ。「勝ち負けにかかわらず4年間やってきたことを出し切りたい」(久野)。4年生にとっては最後の大会。現体制最後の団体戦だ。悔いの残らないようチーム一丸となって練習へ励む。

 

[藤井直也]

 

試合後のコメント

久野主将

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「相手が駒大で、関東の強豪という点では、大将まで回せられたのはチームとしては良かったのかなと思いますが、試合内容は良くなかったので、そこをしっかり修正して、来月の全日本選手権につなげたいです」

 

――久野選手個人ではいかがでしょうか。

 「相手の選手が5番に来るというのは以前から分かっていたのですが、自分自身の技が警戒されていたのもあってなかなか相手を崩して入ることができずに、相手にはめられたなという印象でした。大将戦も引き分けだったら相手の勝ちだったので僕は『絶対に勝たないといけない、絶対に前に行かなければならない』というところでうまく相手を崩すというのが課題です」

 

――次の全日本選手権に向けての意気込みをお願いします。

 「元々出場できるかが分からなかった状況で、2年前の成績を反映して出場できるということに感謝して、あまり勝ち負けにかかわらず、4年間やってきたことをしっかりと出し切れたらよいなと思います。あと、後輩たちにもいいもの残して引退したいなと思っているので、そういうことを意識して、また明日からしっかり練習したいです」

 

南條

──今日までどのような意識で練習をされてきましたか。

 「相手は駒大だと以前から分かっていたので、どのように来るのかを考えて対策を練っていました。あとは自分自身の課題でもある、勝っている時に下がり気味にならないようにするというのを意識しました」

 

――今回で見えた課題などはありますか。

 「最初は先取することができましたが、そこから取られた2点は自分が後ろに下がった時に取られた点だったので、そこはもう少し前で勝負するべきだったなというのがあります」

 

春原

――今日決まった技などはありますか。

 「普段あまりしない返し技が決まりました。あと今回は時間のペース配分とコートをうまく使えた点が結構良かったと思っています」

 

――まだ2年生ですが今後どのように活躍したいですか。

 「3年生に上がるにつれてまた後輩も入ってくるので後輩を引っ張っていけるような、そして先輩たちの力になれるような組手をしていきたいなと思っています」


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