インカレ3日目 メドレーリレーで男女共に表彰台/日本学生選手権

水泳(競泳) 2021.10.10

 日本学生選手権(以下、インカレ)が3日目に突入した。個人種目では表彰台入りを果たすことができなかったが、初出場の廣島偉来(政経1=淑徳巣鴨)が200メートル個人メドレーで5位入賞。自身の記録を更新した。さらに、4×100メートルメドレーリレーで女子は2位、男子は3位と、男女共に好成績を残し団結力を見せ付けた。

 

◆10・7〜10 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)

▼男子200メートル自由形

7位 井元 1分49秒86

▼女子100メートルバタフライ

7位 田嶋 59秒55

▼男子200メートル個人メドレー

5位 廣島 1分59秒74

▼男子1500メートル自由形

7位 中島 15分29秒86

▼女子400メートルメドレーリレー

2位 泉原・宮坂・水口・田嶋 4分04秒70

▼男子400メートルメドレーリレー

3位 松山・荒井・栁川・井元 3分36秒59

 

 「チーム4人で死ぬ気で取りにいったメダルだった」(井元秀哉主将・法4=湘南工科大付)。直前の女子400メートルメドレーリレーで2位に輝いた明大。追い風に乗って男子400メートルメドレーリレーに臨んだ。まずは松山陸(商2=春日部共栄)が3位で泳ぎ切ると「女子の流れがあって『男子も表彰台に上がろう』と話していた」(荒井悠太・政経2=八王子学園八王子)。続く荒井、栁川大樹(政経1=日大藤沢)は2位でバトンをつなぐ。そしてアンカーはチームの要・井元。惜しくも東洋大に抜かされ3位に終わったが、激しい順位争いでチームの活気は最高潮に。「結果として明治に大きな流れをつくることはできた」(井元)。想定していたよりも良い結果を出すことができ、チームの士気を高めることにもつながった。

 

 確実に流れをつかんだ。前日のレースでは思うように流れがつかめず「少し落ち気味だった」(田嶋玲奈・情コミ2=春日部共栄)。しかし、そんな雰囲気をインカレ後半で拭い去った。「自分の中でも最高のレースだった」と井元が胸を張るように、この日のレースでは好調の兆しが見られた。個人競技では悔しい気持ちを残したレースもあったが、何よりも400メートルメドレーリレーで明大の実力を見せた。

 

 3日目を終えて男子は175.0点で総合5位、女子は100.5点で総合10位に位置している最終日で巻き返して男子は連覇、女子はシード権獲得を目指す。「1秒でも速いタイムで泳ぐ」(水口知保・営2=目黒日大)と、強気な姿勢で挑むラスト一日。チームで一丸となり力を見せ付ける。明大の本領発揮はこれからだ。

 

[清水優芽]

 

試合後のコメント

井元

――3日目を終えてチームの雰囲気はいかがですか。

 「率直な意見としては、天皇杯は正直とても厳しいです。でもそういう中でも『最低でも2位は狙うぞ』という雰囲気があります。とてもいいチームで上がっていける感じがします」

 

――最終日はどう臨んでいきますか。

 「チームには選手同士のコミュニケーションをよく取るように伝えました。声を掛けることでパフォーマンスが0.1パーセントでも0.2パーセントでも上がるかもしれない。そういう応援や、仲間からの声援が自分の力になると思うので、そこをチームとして意識していきたいと思います」

 

荒井

――レースを振り返ってみていかかでしたか。

 「予選は初めてのメドレーで緊張もあり、気持ちも乗っていました。前半から突っ込んでしまい後半バテてしまったのが良くなかったです。決勝は落ち着いていこうと思っていたのがうまくハマったという印象です」

 

――井元選手から何か声を掛けられましたか。

 「招集所で『いくぞ。お前らならできるから』と一人一人に声を掛けてくれました。自分はそれに応えるように『1位で帰ってきます』と言葉を返しました。主将としてみんなに声を掛けて士気を高めてくれました」

 

水口

――レースを終えた気持ちはいかかですか。

 「100メートルバタフライの予選では、自信はあったのですがあまりいいタイムではなくて予選落ちしてしまった分、400メートルのメドレーリレーでは優勝すると決めていました。満足したタイムではなかったのですが頑張れました」

 

――リレー後の涙はどのような気持ちからでしたか。

 「予選で私が来なくてはならないタイムより大幅に遅れてしまって4位通過だったため、私がタイムを上げなくてはいけないというプレッシャーがありました。また、予選や決勝で他の選手は4本もレースがあったなど、私が上げなくてはいけないという不安もありました。タッチして2位だったうれしさと、緊張から解き放たれた感じが混ざって涙が出ました」

 

田嶋

――レースを終えていかがでしたか。

 「100メートルバタフライの決勝は、予選よりタイムを落としてしまって、順位も落としてしまったので少し悔しいです。でも全体を振り返れば100メートルバタフライで決勝に残れましたし、メドレーリレーも2位だったので良かったです」

 

――最終日への意気込みをお願いします。

 「決勝に残って表彰台に登れるように頑張ります」


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