ついにインカレ開幕! 宮坂が金、栁川が銀で折り返す/日本学生選手権

水泳(競泳) 2021.10.09

 連覇に向けた戦いが幕を開けた。昨年度同様無観客での開催となったインカレ。2日目を終え、宮坂倖乃(法3=春日部共栄)が100メートル平泳ぎで自己ベストを更新し連覇。ルーキー・栁川大樹(政経1=日大藤沢)は200メートル背泳ぎで2位と躍進した。

 

◆10・7〜10 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)

▼男子400メートル自由形

5位 田渕 3分50秒26

▼女子200メートルバタフライ

5位 水口 2分10秒29

▼男子200メートル背泳ぎ

2位 栁川 1分59秒21

8位 松山 2分03秒78

▼女子100メートル平泳ぎ

1位 宮坂 1分06秒73

▼男子400メートルフリーリレー

5位 五味・大貫・市川・井元 3分19秒26

 

 「ワンツーフィニッシュをしよう」(松山陸・商2=春日部共栄)。そう決意を交わし迎えた200メートル背泳ぎ決勝には、松山と栁川が出場した。栁川は前半のペース配分に苦戦。それでもラスト50メートルで怒涛(どとう)の追い上げを見せ、自己ベストで2位と表彰台入りを果たした。「疲労もなくいい準備をして決勝に臨めた」(栁川)。一方松山はレース序盤先頭でターンするもその後失速。前半で差をつけ逃げ切ることはできなかった。しかし3日目には松山が得意とする男子100メートル背泳ぎが残っている。「体がキレていてとてもスピードが出ている」という栁川も好成績が期待できる種目だ。2人で表彰台に上がるという夢はまだ終わっていない。

 

 予選から一線を画す泳ぎを見せ、1位で決勝へと駒を進めた宮坂。スピード練習の成果が表れ、前半は日本記録を上回るほどの速さを見せた。後半も他を寄せ付けることなく、連覇を達成。「楽しんで泳ごうと思っていた」(宮坂)。気負わず泳ぐことで自己ベストも更新し絶好調だ。4日目には女子200メートル平泳ぎにも出場する。2冠に向け好スタートを切った。

 

 まだ戦いは始まったばかりだ。2日目を終え、男子は現在92.5点で5位に位置している明大。東京五輪で結果を残した本多灯擁する日大に首位を譲り、当初の予定より大幅に得点を落としてしまう。それでも「あと2日で挽回できる」(井元)。3日目にはエース・中島涼(政経4=札幌大谷)が出場する男子1500メートル自由形が待っている。他にも水口知保(営2=目黒日大)や田嶋玲奈(情コミ2=春日部共栄)が決勝進出を狙う女子100メートルバタフライや、400メートルメドレーリレーなど見どころが盛りだくさんだ。チーム力を見せ付け1点でも多く得点を積み上げる。その先に待っているのは頂の景色だ。

 

[萩原亜依]

 

試合後のコメント

栁川

――レースを終えてお気持ちはいかがですか。

 「周りを見過ぎてしまったことでペース配分がうまくいきませんでしたが、2位に入ることができたのは良かったと思います」

 

松山

――100メートル背泳ぎに向けての意気込みをお願いします。

 「100メートルは得意としている種目なので、100メートルこそ栁川とワンツーフィニッシュを果たして、明大のために得点を稼ぎたいと思います」

 

井元

――予選を1位通過で決勝に進みましたが、調子は良かったですか。

 「自分が1カ月前に捻挫をしてしまって2週間ほどまともに泳げていなかったのですが、調子を戻すことができて最高にいい状態でレースに臨むことができました。優勝するつもりでレースに挑んだのですが、残念ながら5位という結果になってしまい本当に悔しいです」

 

田渕

――5位という結果を受けてどう思われますか。

 「前半の泳ぎ次第ではベストが出せたと思うので悔しいの一言に尽きます。また明大として僕が最初の決勝種目だったので、自己ベストや表彰台に上ることで流れをつくりたかったです。3日目はオフなのでしっかりと切り替えて、専門である400メートル個人メドレーと800メートルフリーリレーに臨みたいです」

 

水口

――レースのどの部分が結果を左右したと思いますか。

 「150メートルまではベストラップで泳ぐことができて良かったのですが、持ち味であるラスト50メートルで力を出し切ることができなかったと思います」

 

宮坂

――レースを振り返っていかがですか。

 「まずは1番になることを考えて、他のプレッシャーを感じずに楽しんで泳ごうと思って泳ぎました。タイムを見た時に自分が思っているよりもとても速くて本当にびっくりしました。4月に狙っていた1分6秒9をこの大会でリベンジしたいと思っていたので、しっかりと切ることができて良かったです」


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