夏の明早戦 合宿最終日を勝利で飾れず/練習試合

ラグビー 2021.08.29

 合宿最終日を勝利で飾ることはできなかった。明大は前半一時逆転に成功したが、その後は早大の攻撃を止められず7点差で前半を折り返す。後半に入って同点に追い付くも再び突き放される。終盤2トライを奪い追いすがるもゴールキックの差で惜敗を喫した。

 

◆8・28 練習試合(サニアパークメイングラウンド) 

▼対早大A戦 

  明大34{17―24、17―14}38早大〇 

 

 惜敗したが秋に向け好材料の多い試合だった。前半明大は先制を許すが左センター廣瀬雄也(商2=東福岡)がパスダミーで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)しトライ。BK陣のテーマであったスペースアタックを体現し同点に追い付く。「チームが波に乗れるいいトライだった」(廣瀬)。これで勢いに乗った明大は前半16分、右プロップ大賀宗志(営3=報徳学園)が抜け出すとFWがテンポよくパスをつなぎ最後はスクラムハーフ飯沼蓮主将(営4=日川)がグラウンディング。「FWが練習してきたことをチャレンジしてくれた」(飯沼)。明大の特徴である速いテンポの攻撃でリードを奪う。しかしここから早大の反撃。二つのトライとPG(ペナルティーゴール)を決められ再びリードを許す。それでも前半終了間際、敵陣5メートル付近でのスクラムから右に展開。ベンチから「FW でこだわれ」と声が飛ぶ中ゴール前の密集から何度もボールを運び最後は大賀がトライ。「いいアタックができた」(大賀)。1トライ差で前半を折り返す。

 

 後半に入ってもFWの強さは衰えない。後半開始早々敵陣22メートル付近のラインアウトからモールを組むとそのまま押し込み為房慶次朗(文2=常翔学園)が同点トライ。この後両チーム二つずつトライを奪ったもののゴールキックの差で夏の明早戦は早大に軍配が上がる。明大はトライ数では上回ったものの、合宿最終日の試合を勝利で飾ることはできなかった。

 

 「春と夏で積み上げてきたものをしっかり出せた」(右センター江藤良・文4=報徳学園)。それでも勝利を手にすることができなかった。敗因は飯沼が常に大切だと言い続ける基礎の部分。「トライを取り切るところで取り切れなかった」(フッカー田森海音・政経4=長崎北陽台)。敵陣のゴール前に攻め込みながらノックオンや相手の時間でミスを重ねてしまったことがこの試合の敗北につながった。「明大は伸びしろがあるので基礎の部分、苦しいときの精度をフォーカスしたい」(飯沼)。今後の試合では一つのミスが命取りになる。関東大学対抗戦(以下、対抗戦)まで残り2週間、対抗戦3連覇そしてその先の全国大学選手権に向けてこれからチームをどのように仕上げていくのか。明大ラグビー部の勝負の秋がいよいよ始まる。

 

[牛嶋淳太郎]

 

試合後のコメント

飯沼

――合宿を通して個人ではどのようなことを心掛けてきたか。

 「明治は春から積み上げてきたものがあって、クイックテンポを出すためにプロセスを踏んで基礎的なことにフォーカスしてきました。これまでの明治は新しい戦術やスキルを身に付けると前のことを忘れてしまい、基礎の部分をフォーカスできなくなってしまっていました。そのため新しい戦術が入っても基礎の部分を忘れないようにミーティングなどで自分やそれ以外のリーダー陣で言い続けることを意識してきました」

 

大賀

――今日のセットプレーを振り返っていかがですか。

 「この前の試合で出た課題として自分たちでもっとコントロールしようというのがありました。今日はコントロールという部分でもできたと思います」

 

福田陸人(法4=国学院栃木)

――4年生としてFW全体はどう見ていましたか。

 「すごく雰囲気が良かったです。みんな盛り上げてくれたり、エナジーを出して、声出してくれました。僕らとしては全体で同じ方向に向けていけたらなと思っています」

 

――個人の課題はありますか。

 「僕はキャリーの部分でそんなにゲインとかできなかったので、そこは今回見つけた課題です」

 

廣瀬

――試合の振り返りをお願いします。

 「結果的には負けてしまいましたが、トライ数は上回っていて、ディフェンスは修正する部分がありますが、アタックは準備してきた部分が出せたと思います。まだまだな部分もありますが、いい形で戦えていたので、この試合に負けたから悔しい思いはないですが、次につながるいい試合だったと思います」


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