
田中、徳が快調 3回戦進出を決める/全日本学生選手権3日目(男子)
インカレ3日目は男子シングルス2回戦から始まった。早朝開始の試合でコンディションの調整が難しい中、田中瑛士(商4=東京学館新潟)、徳航太(営3=法政二)の2人が3回戦出場を決める。
◆8・16〜24 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)※無観客で実施
▼8・18
[男子シングルス2回戦]
河内 0{2-6、1-6}2 白石(早大)○
○徳 2{6-2、6-1}0 相原(東国大)
町田 0{6-1、6-1}2 石榑(筑波大)○
○田中 2{6-2、6-3}0 稲田(立大)
【男子シングルス2回戦:徳VS相原一樹(東国大)】
関東学生トーナメント(以下、春関)の雪辱を果たした。「相手にリベンジするという気持ちだけ」。5月の対戦では、1セット目を握りながらもまさかの逆転負け。守りに入り、空回りした瞬間を付け込まれた。今大会に向け、得意のフォアハンドを生かした攻撃的なプレーを磨いてきた。試合は第1セット第1ゲームから早くもチャンスを迎える。3度のブレークポイントを握るも「大事にいきすぎた」。結果は相手のキープに終わる。だが、直後のサービスゲームで崩れることなく、1-1とキープし返す。そこからは練習の成果を発揮するべく「もっと攻撃的に」。前へ前へと大胆に仕掛けていくことで相手の動きを封じ、6-2で第1セットを先取する。続く第2セットも攻めの姿勢を崩さない。相手もつなぎのテニスから、攻撃的なプレーやサーブアンドボレーなど多彩なプレーを繰り出してきた。それでも「焦らないでできたのが良かった」。第1ゲームを今度はブレークすると、一気に5-0まで突き放す。積極的でありながらも落ち着いたプレーで、第2セットも6-1で圧倒。春の悔しさをバネに、持ち味を生かしたプレーで3回戦出場を果たした。
(リベンジマッチを制した徳)
【男子シングルス2回戦:田中VS稲田康太郎(立大)】
粘った末の大事な勝利だ。2回戦では対抗戦でよく顔を合わせる相手との戦いに臨む。「お互い低いラリーで打ち合うタイプ」。スタイルが同じ2人は長いラリー戦を展開する。第1セットの立ち上がり。相手が多くミスする一方で、ミスを少なく抑えることができた。流れに乗って一気に5-0まで差を広げる。だが、ここで相手も意地を見せる。立て続けにブレーク、キープをされて2ゲームを落とす。「やはりキープできなかったのはもったいない」。5-2となった後の第8ゲーム。両者譲らず一進一退の攻防を繰り広げ、40-40までもつれ込む。最後はサーブアンドボレーを仕掛けたことが功を奏し、第1セットを6-2で奪った。続く第2セットも同じような展開に。立ち上がりから4ゲームを連取し大きくリード。第5ゲームはブレークされるも、直後にブレークバックを決めて5-1とする。しかし、迎えた第7ゲームでは2度のマッチポイントを握るも落とす。そこからはラリー合戦が続き、最後は40-40までもつれ込んだ末に勝利した。「サーブや一撃で点を取り切りたい」。4年生にとって今大会は最後のインカレだ。悔いがないよう1試合ずつ大事に戦いたい。次戦は新進気鋭の早大1年生との対決が控える。春関では明大勢を阻んだ強敵相手に「敵を討ってやりたい」。ベスト16入りを懸けた試合に気合は十分だ。
大会4日目は男子ではダブルス1回戦、シングルス3回戦が行われる予定。明大勢は男子からダブルス4組、シングルス2人が出場する。徳・宮永竜聖(法3=石川県私立金沢)組、北岡志之主将(法4=法政二)・森大地(文4=東海大菅生)組が初戦から明大対決を繰り広げる。中盤に差し掛かったインカレでも、明大男子勢の活躍が期待される。
[渡辺悠志郎]
試合後のコメント
田中
――インカレに向けて何を強化しましたか。
「フォアハンドが打てるようになるまで、1日8時間、9時間フォアハンドだけめちゃくちゃ練習しました。逆にやりすぎているから駄目なのかなと思いながらも、とにかくフォアハンドだけ考えて、素振りなども含めて練習してきました。やっと少し報われてきた気もします。まだ調子の良かった時と比べたらまだまだなのですが、それに近づいてきています。もう少し早く治ってほしかった気もします」
――今大会の目標を教えて下さい。
「もう最後なので、やはり目標が優勝と言いたいですが、昨年度はダブルス優勝すると言って1回戦で負けてしまいました。もうそういったことは言えないですし、10数年やってきてラストなので、悔いの無いように1試合1試合頑張ろうかなと思います」
徳
――試合が1日順延となった中、調子はいかがでしたか。
「昨日、試合が無いというのを聞いて、本当は練習しようと思いました。ですが、コートが取れなくて、昨日はオフという形で練習をしませんでした。しかし、逆に最近は連日連戦だったので、疲れもたまっていたので、いい意味で体を休めることができました。今日は逆にリラックスというか、力があえて抜けた状態でプレーができて良かったです」
――次戦に向けて一言お願いします。
「やはり相手はどんどん強くなってきます。僕は別に失うものはないので、思い切って自分のプレーをやりたいです。自分がやり切ったと思えるまで、しっかり自分の持ち味を出していこうかなと思います」
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