
格上相手にあと一歩及ばず 悔しい敗退/春季トーナメント戦
今試合の相手は1部リーグに所属する神大。2部に所属する明大にとって下克上したい相手だ。しかし、試合は序盤からリードされる展開に。後半には点差を縮めたものの逆転まではつながらず、格上相手に惜敗を喫した。
◆4・25~7・11 春季トーナメント戦(秋葉台文化体育館他)
▼7・7 対神奈川大戦(秩父宮記念体育館)
明大65{13―19、11―16、18―16、23―20}71神大◯
スターターは、SG常田耕平(政経4=正智深谷)、SG越田大翔(政経1=明成)、SF田邉太一(情コミ2=福岡大大濠)、PF中村吏(法4=正智深谷)、PF伊藤治輝(政経1=桐光学園)。
1部の壁は厚かった。「神大に勝って1部にも通用することを証明したい」(平松克樹・情コミ1=福岡大大濠)と強い気持ちで挑んだ一戦。序盤から流れを持っていきたい明大は積極的に攻撃を重ねる。しかし「早い展開の中でうまく修正できなかった」(戸堀春輝・営4=國學院久我山)。相手の固いディフェンスを破れず、なかなかゴール下に切り込めない。さらに、リバウンドからの素早いパス回しに翻弄(ほんろう)され、前半は終始神大ペース。24―35とリードされ前半を折り返す。
「1人の持っている時間を少なくしようと心掛けた」(平松)。後半はパスカットやスティールから速攻を仕掛け、徐々にチャンスを作っていく。「相手のセンター陣のカバーが弱かった」。副将・戸堀も相手の隙をついて鋭いドライブを多く仕掛け、8得点を奪うなどし、第3Q(クオーター)は18-16。相手よりも多く点数を重ね、流れを引き寄せる。続く第4Qではルーキーが躍動。平松が3Pシュートを決め、チームに勢いをもたらす活躍を見せる。終盤に必死の追い上げを見せるも及ばず、65―71で試合終了。悔しい幕切れとなった。
今大会はスターターに1年生2人が入るなど、新戦力の台頭が光った。「コートに入ったら学年は関係ない」(平松)。ルーキであっても見据える先は高い。リーグ2部復帰に向け、新生バスケ部の戦いは始まったばかりだ。
[宮本果林]
試合後のコメント
戸堀
ーー試合を振り返っていかがですか。
「立ち上がりのミスが多く、早い展開の中でうまく修正できなかったのがあそこまで点差が開いてしまった要因だったので、最初の立ち上がりが反省点です」
ーー今後個人として伸ばしていきたいポイントはありますか。
「僕はある程度攻めはできるのですが、ディフェンスが課題と言われていて、その点があまり起用しにくいような印象になってしまっていると思うので、自分でももっとディフェンスの意識を持って試合や練習に取り組んで、今後ディフェンスでも頑張れるようにしていきたいと思います」
平松
ーーどのような意気込みで臨みましたか。
「相手は1部で自分たちが2部なのでここで自分たちが神大に勝ったら1部にも通用するというのが証明できると思っていたのでそうするためにチームで徹底して戦おうと思っていました」
ーーリーグ戦に向けて意気込みはありますか。
「今日1部と戦って分かったようにフィジカルの面もディフェンスの強度も上げていかないといけないので毎日の練習を大切にして頑張っていきたいと思います」
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