試合後インタビュー 田渕海斗/ジャパンオープン

水泳(競泳)
2021.06.12

 ジャパンオープン2021が6月3日~6日に開催された。田渕海斗(情コミ1=日大藤沢)は400メートル個人メドレーでは3位、400メートル、800メートル自由形ではそれぞれ2位、1位という結果を残し見事3種目での表彰台入りを果たした。本記事では好成績を残したルーキー・田渕のインタビューをお届けする。

(この取材は6月10日に行われたものです)

 

◆6・3~6 ジャパンオープン(千葉県国際総合水泳場)

▼男子400メートル個人メドレー

 3位 田渕 4分14秒96

▼男子400メートル自由形

 2位 田渕 3分49秒29

▼男子800メートル自由形

 1位 田渕 7分58秒19

 

――ジャパンオープンを終えて率直な感想を教えてください。

 「自分の専門種目は400メートル個人メドレーで、それが初日にあったのですが、そこでは4分13秒7の自己ベストを更新するために練習していて、今回は複数種目出場するということもあり、大事な1日目にベストタイムを出せなかったというのは反省点ではあります。ベスト近くでは泳げていて、4月の選考会よりは速く泳げていたのですが、ベストタイムを目標にしていたので、そこは3月の世界水泳の選考会に向けてもう1回一から頑張りたいという気持ちです。3日目に400メートル自由形があったのですが、そこでは銀メダル、準優勝することができて、自己ベストを出すことができたので100点満点の出来だったかなという気持ちです。最後に最終日の800メートル自由形で優勝することができて、初めての種目だったのですが、ペースが分からない、出たことがなかった種目ということで不安もありましたが、うまくレースすることができて、優勝することができました。専門種目は個人メドレーなのですが、自由形でも日本で戦っていけるなという感想で、3月の世界水泳の選考会では個人メドレーだけでなく、自由形でも代表に内定できるようにこれから練習していきたいという気持ちです」

 

――日本選手権から2ヶ月、どう過ごしてきましたか。

 「最初は選考会で負けて練習に身が入らなかったのですが、そこでやはりつぶれてはいけないなという思いで、一から気持ちを切り替えて、また新たなことではなく今までやってきたベースの基礎の部分の練習を始めて、だんだんと練習が積み重なってジャパンオープンに出場したという形です」

 

――400メートル自由形で隣のレーンを泳いでいた松元克央選手(令1政経卒・現JAPAN)を意識することはありましたか。

 「存じ上げています。専門は200メートル自由形だと思うのですが、今回出る前までは松元選手のベストタイムが3分49秒だったので、付いていけばもしかしたら勝てるかなという思いはありましたが、やはり世界で戦っている方だったので実力の差を見せられた感じはありました」

 

――400メートル個人メドレー、自由形は体力的にも最後できつい部分だとは思いますが、そこで力を出せるのが武器だと思いますか。

 「そうですね。負ける気はないです」

 

――400メートル個人メドレーの瀬戸大也選手(JAPAN)、井狩裕貴選手(JAPAN)など五輪の内定者と隣で泳ぐことは、正直どう感じていましたか。

 「僕も4月の大会で代表内定を目指していて、僕は今回の大会を敗者として出たわけですけど、チームジャパンという肩書で皆さん出場されていて、やはり毎日悔しいなと思いながら出場していて、誰か1人にでも勝ちたいなという思いで今回はいました」

 

――今後の目標としては、そのチームジャパンのような代表選手になることですか。

 「3年後のパリ五輪はもちろんですけど、先ほど申したように3月に世界水泳があるので、そこで内定したいなという目標です」

 

――予選でも決勝でもベストを更新しましたが手応えはいかがでしたか。

 「今回ベストが出たのが自由形なのですが、400、800メートルを泳ぐ持久力というのはとても実感できたので、そこの部分では良かったかなというところはありますが、やはり専門である個人メドレーでベストが出ないという難しさがあるので、インカレで明治大学に貢献できるようにそこではベストを出したいという気持ちです」

 

――800メートルの自由形に初めて出場されたということで、その意図は何かありますか。

 「400メートルの制限タイムを突破していると800メートルに出場できるのですが、近畿大学の黒川君が、4月に同学年ながら新記録を出していて、やはりそこに意識をするところがあって、専門種目が400メートルと距離で似ており、一緒に練習したこともあって、持久力ではあまり劣るところはなかったので、僕もできるのではないかなという思いがあって出場しました」

※黒川紫唯 専門は400メートル自由形。今年度の日本選手権で800メートル自由形 7分49秒55の日本新記録で優勝。

 

――ありがとうございました。

 

[清水優芽]