
3年生南條がベスト8 全国出場権をつかむ/関東学生選手権
コロナ禍で年度初となった今大会。南條蒼太(政経3=保善)がベスト8で全日本選手権の出場権をつかんだ。
◆5・30 第49回関東学生選手権(帝京大学八王子キャンパス)
▼男子個人組手
南條――ベスト8
出羽――全日本出場決定戦敗退
佐々木――2回戦敗退
久野、春原、室井――1回戦敗退
実力は出し切った。去年9月にアキレス腱を断裂し、4月まではウエートや体幹トレーニングのみの練習だった南條。競技に復帰してからは「試合で自分の本来の動きを取り戻すこと」に専念し今大会に挑んだ。準々決勝戦では0―2で惜しくもベスト4は逃したものの、最後まで粘りを見せ「今回の目標は達成できた」。全日本選手権への切符を手にしたことで「これまで以上に高い意識で練習したい」と次への強い意気込みを見せた。
次なる戦いは7月の全日本大学選手権。他のメンバーは南條をサポートしつつ、秋の関東選手権に焦点を合わせる。「全員ポテンシャルがあるので意識を高く持って、自主的な練習ができれば結び付いてくると思う」(久野晴希主将・政経4=世田谷学園)。コロナ禍だからこそ見えた課題も据え、妥協することなくさらなる高みを目指す。
[藤井直也]
試合後のコメント
久野主将
――試合を振り返っていかがですか。
「コロナ禍で制限され、思い切った練習ができなかったので、それぞれモチベーションを保つことが難しかったのもありますが、個人的に上級生があまり動けてなかったです。3年の南條が勝ち上がってくれたので、前期はみんなで南條のサポートを頑張っていきたいと思います」
――今後の目標をお願いします。
「僕も4年生で、大会も残すところあと3つくらいになってしまったので残りの大会でしっかり結果が出せるように、関東でも全国でも上位に入れるように、頑張っていきたいです」
出羽遼太郎(政経2=御殿場西)
――試合を振り返っていかがでしたか。
「やはり強豪の大学と試合をするとなると、そこで少し消極的になってしまった部分があったので、そこは次に修正していきたいです」
――全日本まであと一歩でした。
「そうですね、ほんとあと少しで手が届くところにあったというのが悔しいので、それを次につなげていきたいと思います」
――次の大会に向けてこれからどういうことをやっていきたいですか。
「今日出た試合の課題をしっかり修正してやっていくのと、試合があるに当たって部内戦というのがあるので、今日のことを生かしてそこでしっかりレギュラーを勝ち取ることができるように頑張りたいです」
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