中島圧巻V 大会初日を好発進/日本選手権
五輪代表選手選考会を兼ねた日本選手権が開幕した。ルーキー・田渕海斗(情コミ1=日大藤沢)は400メートル個人メドレーで5位入賞。中島涼(政経4=札幌大谷)は、五輪派遣標準記録に惜しくも届かなかったが、400メートル自由形決勝で自己ベストを更新し優勝した。
◆4・3~10 第97回日本選手権(東京アクアティクスセンター)
[4・3]
▼男子400メートル個人メドレー 決勝
5位 田渕 4分15秒43
▼男子400メートル自由形 決勝
1位 中島 3分47秒00
得意の追い上げを発揮し、初優勝をつかみ取った。中島が、最初の50メートルで体一つ分抜け出した黒川紫唯(イトマン富田林)を追う形でレースが展開。200メートルのターンでトップに立つと、後半はリードを保ちながら3分47秒00でフィニッシュ。自己ベストをおよそ2秒も更新し、日本選手権で初めてのタイトルを手にした。
「うれしさ半分、悔しさ半分」(中島)と、複雑な気持ちでレースを振り返った。3分46秒34以内でゴールすると五輪への派遣が決まる中、わずか0秒66及ばず初日を終了。「ラスト25メートルがとにかくきつくて」。最後までがむしゃらに食らいついたが、五輪出場切符はあと少しの所で遠ざかってしまった。
自由形では初日の400メートルに加え、800メートルと1500メートルにもエントリーしている。「チャレンジャーの立場で、どこまで戦えるのかを楽しみたい」。初日で日本一の座に立ち、他の種目でも大きな期待がかかる。大学4年間の集大成、そして競泳部門のエースとして、日本選手権を駆け抜ける。
[村川拓次]
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