終盤までもつれる熱戦 宇佐美惜しくも4位に/明治神宮外苑大学クリテリウム

自転車
2021.03.07

 

 あと一歩及ばなかった。明大から決勝に進んだのは3選手。中でもエース・宇佐美颯基(政経3=横浜創学館)がトップ集団に食い込む健闘を見せるも、わずかの差で表彰台を逃した。

 

◆3・7 第15回 明治神宮外苑大学クリテリウム(明治神宮外苑外周コース)

▼予選A組

 宇佐美――12位

 小林――23位

▼予選B組

 白尾――14位

▼予選C組

 青木――4位

※渡邉は途中棄権

▼決勝

 宇佐美――4位

 白尾――42位

※青木は途中棄権

 

 「良いコンディションで来ていた」(宇佐美)。優勝も視野に入れて挑んだ今大会。予選を危なげなく通過し決勝へと駒を進める。「最初の段階で後手に回らずに、前へ前へ展開できた」。開始早々4人の先頭集団に入ると、逃げの展開をつくることに成功。しかし、向かい風を気にして後ろに回り、そのまま追い越せず4位に。「最後は力がなかった」と悔しさをにじませた。

 

 確かな成長も見えた大会だった。「集団の中で位置を取る力があったのが良かった」。昨年の全日本大学競技大会では、同じく逃げの展開をつくるも体力が持たずついていけなかった宇佐美。しかし今大会では最後までトップ争いをする姿を見せた。「来年度は日本一を」。前を見据え、力強く宣言した。

 

 チームとしては久しぶりの実践となった今大会。しかしけが明けの復帰レースとなった渡邉慶太(政経4=浦和工)は予選落ち。それでも「改善すべきところは見つかった」。明大卒業後も自転車競技を続ける渡邉。今後の競技人生において学びを得た大会となった。

 「よく頑張ってくれた」(本間滋監督)。エントリーした5選手中3選手が決勝へ。全体練習ができない中、安定した成績を残せた。「全員のポテンシャルが非常に高い」(本間監督)。今大会の課題を見つめ直し、8月のインカレでの総合優勝を目指す。

 

[西村美夕]

 

試合後のコメント

本間監督

――今日を振り返ってみていかがですか。

 「みんなが大会に出られなかった期間が長いので、規模は例年よりも小さかったのですがこういったかたちで、特に都心でレースができてうれしい限りです」

 

――今後へ向けて一言お願いします。

 「しっかり今まで通りの活動ができて、みんながそれぞれ準備を重ねてシーズン過ごして、8月のインカレで総合優勝できればなと思います」

 

渡邉

――今までの4年間振り返っていかがですか。

 「1年生の時はどういう練習が良いのか悪いのか分からずがむしゃらに練習して、思うような結果が出せなかったのですが、2年目から自分で考えて行動し、良いもの悪いものを試して自分で考えて練習して、その責任をレースで示し、結果が出なかったら自分の責任だと思い、責任を持って練習したのが、今後の自転車を乗る人生でいい勉強になったかなと思います」

 

青木拓穂(営3=高崎工)

――次期主将として、今年のチームとしての目標を教えてください。

 「明治は〝個〟を強くするということを掲げているので、チームプレーを得意とする選手はあまりいません。なので、個人個人の力を高めていきたいです。それがインカレの総合成績につながっていくと思います。個人が勝てるチームにしていきたいです」

 

宇佐美

――決勝はどのようなレースプランで臨みましたか。

 「スプリントも逃げもそんなに得意分野がないので、レースの展開とかに合わせていけたら良いなって思っていました。結局逃げになりましたが」

 

――4人での争いになり、最後の方はどうでしたか。

 「足をつって満身創痍でした。ゴールが向かい風だったので、後ろから行った方が良いと思ったのですが、結局4番手で入って4番手でゴールっていう一番駄目なパターンだったので、そこは0点ですね」