終了間際に被弾 順大に悔しい敗戦/関東大学1部リーグ戦

サッカー
2020.11.30

 第19節、明大を迎え撃つは、前節のリーグ戦で早大に圧勝した順大。優勝争いにおいても重要な一戦は、1対1のまま試合終了かと思われた後半終了間際、相手に勝ち越しを許し敗戦。土壇場で勝ち点を逃す結果となった。

 

 まずは前半。「今日はいいゲームになると予測していて、良い流れができていた」(栗田大輔監督)。その言葉通り、序盤から両者とも激しい攻防が続いた。テンポの早いパス回しとドリブルを織り交ぜた攻撃で、チャンスを作るも得点には至らず。スコアレスドローで前半を終えた。

(写真:同点弾を決めた佐藤凌)

 

 迎えた後半、先に試合を動かしたのは順大だった。自陣右サイドから攻め込まれると、最後は逆サイドで待ち構えていた相手MFが落ち着いて決め、先制を許した。追いかける展開となるが、やられたらやり返すのが明大の攻撃陣。後半10分、木村が右サイドから放ったクロスに佐藤凌が頭で合わせ、すぐさま同点に追いついた。「ところどころ明大の良さを出せていた」(早川)。相手ゴールに迫る場面が続くも、得点に結びつかず。引き分けで終えようとしていた終了間際。再び試合が動いた。89分、クリアミスを拾われた直後に相手が放ったシュートはディフェンダーに当たり、軌道が変わると最後は無情にもネットに吸い込まれた。

(写真:攻守で存在感を発揮した常本)

 

 悔しさを糧にチームは次のステージへ。今節から、鹿島アントラーズへ武者修行に出ていた常本が復帰。「自分は2ヶ月の経験を伝えていく必要がある」(常本)。チーム全体で意識を高めることはタイトル獲得へのカギとなろう。「明大で優勝することがプロに行くまでのミッションだと思っている」(早川)。7月に開幕したリーグ戦も残すは5試合。全勝で駆け抜けたい。

 

[須藤聖大・市瀬義高]

 

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試合後のコメント

栗田監督

――試合の振り返りをお願いします。

 「もったいなかったです。後半、同点に追いついてから30分くらいの時間は明治優勢のゲームだったと思っていて、あのような場面で質が上げられないと、この先勝てないのかなと思います」

 

早川

――後半は特にキーパーとしての判断が難しかったと思います。

 「起点となる相手選手を早めに潰すというか、前から守備をするのが大事かなって思いました。クロスの対応とシュートに対する準備はできていたので良かったです」

 

――明大にいる間に、伸ばそうとしている部分を教えてください。

 「キック・キャッチの技術もありますが、チームを鼓舞するとこと。上手くまとめてポジティブにチームを動かしてくという面で伸ばしていきたいです」

 

常本

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。

 「自分が求められているところは、DFラインではリーダーとして無失点で抑えること。攻撃では、オーバーラップからのクロスや、積極的な攻撃参加を求められていて、それに応えようとしましたが、自分ではまだまだだと感じています」