試合後インタビュー 佐藤伊吹/東日本選手権

フィギュアスケート 2020.11.23

 東日本選手権を11位で終えた佐藤伊吹(政経2=駒場学園)。SP(ショートプログラム)で出遅れたが、見事全日本選手権の出場権を獲得した。試合後に行った佐藤のインタビューをお届けする。

(この取材は11月12日に行われたものです)

 

――今大会を終えた率直な感想をお願いします。

 「とりあえず通過してよかったなと思います(笑)SPが終わったときはどうなってしまうんだろうと不安でしたが、そこまで点差がなかったので、本当にFS(フリースケーティング)次第になるなと思っていました」

 

――SPを振り返っていかがですか。

 「緊張しすぎていたとか、緊張していなかったとか、そういったものはなかったのですが、6分間練習が終わってから演技まで時間が空いてしまって、ジャンプの感覚が若干なくなってしまったところで1本目を跳んだのが良くなかったのかなとも思います。また、気持ち的にも焦って跳び急いでしまって、いつもはあまりしないようなミスをしてしまったなと思います」

 

――6分間練習から時間が空くとそこまで影響が出るのでしょうか。

 「私は6分間練習が終わったら、そのまま1番目で行きたいくらいです。今回は4番目で、前の人の点数を待っているときにダブル(アクセル)などは跳んだのですが、もうちょっと他のジャンプも跳んでおけばよかったなと今は思います」

 

――SPは悔しい結果に終わったと思いますが、翌日のFSまでにどのように気持ちを立て直していきましたか。

 「SPが終わったときは、私の滑走順が早かったのもあって、まだこれから後ろにたくさん人がいて。どこまで順位が落ちてしまうかとか、ボーダーまで何点くらい開くのかというのがすごく不安で、落ち込んでいました。でも終わってみたら、そこまで点差がなかったので、その日中に明日は頑張ろうと切り替えることができました。そこまでずっと引きずっていたということはなく、これはもうやるしかないなと思っていました」


(写真:FSで巻き返した佐藤)

 

――FSの演技を振り返っていかがですか。

 「内容的にはそこまで悪くなかったのですが、もう少し点数は出したかったです。FSが終わったときも、他の人の結果を待つことになって結構複雑な気持ちでした」

 

――今大会を迎えるまでの調子はいかがでしたか。

 「山梨に来る前の東京での練習は結構調子が良くて。会場に来てからも、そこまで調子が落ちたわけではなかったです。私は6分間練習で調子が良すぎると本番で調子が悪くなってしまうのですが、今回の6分間練習はこのくらいなら大丈夫かなというくらいの調子だったので、自信は持って臨んでいました」

 

――やはり本番の調子が読めない難しさは感じますか。

 「今回のSPは本当にそれを思いました。最初のジャンプは、普段の練習では今回のような感じで大きく崩れて転んだりすることはほとんどないので、やはり気持ち的に焦っていたのか、緊張もあっていつもと違う風に体が動いてしまったのかなと思います」

 

――今大会で見えた課題を教えてください。

 「技術面では、前回よりもスピンのレベルは取れていたので、そこは良かったです。でも、やはりジャンプをもう少し確実に跳ばないと点数にならないので、そこが課題かなと思います。精神的な部分は、今回は全日本に出場できる枠が11位までとこれまでよりも多い中で、自分では油断とかそういう風に思ってやっていたつもりはなかったのですが、心のどこかで気が緩んでいたり、そういった部分があったかもしれないです。今後は一つ一つの試合が大事になってくるので、緊張しすぎるのは良くないのですが、そのあたりのバランスをもう少し考えていかないといけないなと思いました」

 

――全日本選手権までどのように調整していかれる予定ですか。

 「ジャンプを回転不足なく確実に跳ばなければいけないので、とにかく練習で後半つらくなってもそこを忘れずにやっていきたいです。練習で完璧にできていれば自信を持って落ち着いて試合に臨めると思うので、本番で良い緊張感で持っていけるように、練習では追い込んでやっていきたいです」

 

――全日本選手権にかける思いを教えてください。

 「今まであまり良くなかったのも、SPで思うような演技ができなかったというのが原因だと思っていて。今回もSPが大事だと痛感したので、まずはSPをノーミスして良い順位につけられるように、そこを重点的にやりたいと思います」

 

――SPがうまくいかないことが多々あると思いますが、ご自身では何か原因があると思いますか。

 「ジャンプが3つしかないというのが逆に自分の中でプレッシャーになってしまっているのかなとは思います。そこを確実にいこうとすると、練習通りに思い切りいけなかったり、守りに入ってしまうというのが原因になっているのかなと思います」

 

――最後に全日本選手権に向けて意気込みをお願いします。

 「SPで絶対にいい演技をして、FSでは思い切り楽しんで滑れるように練習を頑張っていきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[加川遥稀]


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