
団体2位! 悲願の王座奪還ならず/全日本学生賞典総合馬術競技大会
明大は優勝争いを演じるも、エース・高橋義明(政経3=京産大付)の失権が響き団体2位に。1位に大差をつけられ、悔しさが残る結果となった。
◆11・4~5 全日本学生賞典総合馬術競技大会(山梨県馬術競技場)
▼個人
5位 白石〈カルロッタM〉
9位 鹿戸〈プライムローズM〉
22位 榮〈明輝〉
25位 石井〈パトリシアM〉
※高橋〈明鳳〉は失権
▼団体
2位 明大
誰もが想像できない展開だった。初日の調教審査の馬場では、団体2位につき好スタートを切る。2日目に行われた耐久審査のクロスカントリーでは、ルーキー・白石侑也(商1=江戸崎総合)が減点0の安定した走行でチームに貢献。最終種目・余力審査の障害では、石井李佳主将(商4=関東国際)が減点0で主将の意地を見せた。高橋は余力審査までの成績で個人2位に。1位の楠本將斗(日大)との差はわずか2.0点。エースの走りに期待がかかった。序盤はミスをすることもなく幸先良くスタート。しかし、フィニッシュ目前の第9障害でまさかの落馬。「一瞬の気の緩みだった」(高橋)。優勝を狙う明大にとっては高橋の失権は大きな痛手に。団体は2位に着くことができたものの、頂点奪還が見えていただけに悔しい結果となった。
「すごく期待していたのですごく残念」(佐藤五志監督)。1年生ながらトップレベルの実力を持つ白石がチームに加わり、優勝に期待がかかっていた今大会。しかし、トップの日大との団体合計減点の差は52.7点。頂点への壁は厚かった。とはいえ、チームは確実に成長している。昨年の同大会では団体8位だったが、今年は準優勝と大きく躍進した。
今大会で4年生は引退となる。1年間チームを牽引(けんいん)してきた石井主将も高橋へバトンを渡した。「日大を少しでもやっつけたい」(佐藤監督)。来年こそは念願の王座奪還へ。今年かなわなかった思いを継ぎ、さらなる躍進に期待がかかる。
[宮本果林・波木井里紗]
試合後のコメント
佐藤監督
――今大会を振り返って一言お願いします。
「障害と総合はそれなりに結果を残せるだろうと思っていました。1年生も白石が加わったことで期待していましたが、結果的に思うようにいきませんでした。初日の馬場は私から見たらすごく良い演技をしましたが、やはり日大が上にいます。すごく期待していましたが、すごく残念な結果に終わってしまいました」
――石井主将はどのような主将でしたか。
「彼女は入ってからすごく伸び、うまくなりました。よくやったなと思います。元々レギュラーになる人として入ってきたわけではありませんでしたが、一番障害の成績も良かったし、後輩にも優しく接してくれたり、うまくまとめてくれたりしました」
高橋
――今年を振り返って一言お願いします。
「新型コロナウイルスでいろいろ制限される中、関東学生や全日本学生の主要な大会が開催されたことは感謝したいと思います。成績を見れば納得できるものではなかったので、反省して来年に生かしたいと思います」
――来年の抱負を教えてください。
「主将になるので、主将としてやることはしっかりして、選手としては最後の年を成績も含めて良い年にできるように、大きい舞台で優勝できるように1年間努力していきたいと思います」
白石
――個人5位の感想を教えてください。
「正直驚いています。まさか自分がこんな成績を残せるなんて思っていなかったです。これからこの順位を基準に試合に挑みたいです」
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