
住永の芸術F K弾がさく裂! 専大に2―0で完勝/関東大学1部リーグ戦
後期開幕戦に勝利し迎えた第13節の相手は専大。前期は2―1で薄氷の勝利を手にした相手を圧倒し2−0で完勝。勝ち点3を積み重ねた。
雨が打ちつける中始まった試合は前半から激しい展開となった。前半開始直後、前線で須貝がボールを奪いシュートを放つも、これは惜しくも枠外へ。オープンな展開が続く。しかし32分、ここで明大にアクシデント。稲見が足首を負傷し住永と交代。その後は決定機をつくれず、スコアレスで前半を終えた。
(写真:後半から途中出場した岡庭)
まさに交代策が的中した。岡庭を投入しシステムを変え迎えた後半、早々に試合が動く。53分、ゴール正面からのF Kを獲得すると、住永の蹴ったボールは美しい軌道を描きゴール右隅へ。「ファーを抜ければ入るだろうと」(住永)と振り返るゴールは貴重な先制点となった。さらにチャンスをつくり続け迎えた84分には、ショートカウンターから最後は投入直後の田中が押し込み追加点。「やっとスタートが切れた」(田中)。大学初ゴールはダメ押しの一発となりそのままホイッスル。途中出場の2選手がスコアシートに名を連ね2―0で勝利を挙げた。
(写真:途中出場から大学初ゴールを決めた田中)
今季初の有観客試合となる次節は法大戦。前期リーグ戦では手痛い完封負けを喫した相手だ。カギとなるのは攻撃陣。特別指定選手を受けているFW小柏や佐藤凌には「別次元にいる」と指揮官は特に信頼を置いている。(前期法大戦では)最後までこじ開けられなかったゴールを、プロの舞台へはばたく戦士たちがいかに攻略するかが問われる。「一つ一つ勝っていくのが最大のミッション」(栗田監督)。その使命を果たすため、まずは最初の関門を必ず突破する。
[土屋秋喜]
試合後のコメント
栗田監督
――ハーフタイムにはどのような指示をしましたか。
「前半は攻撃も守備もそろっていなかったので、きちっと頭をそろえて、システムを3バックにしてもう少しわかりやすくしました」
――FK弾を決めた住永選手の評価をお願いします。
「リーダーシップがありますし、チームが今何をするべきかというのを理解しているので、翔(住永)が入って流れが変わったなという印象です。いい流れから得点が取れたので、必然なのかなと思います」
住永
――ゴールシーンを振り返っていかがですか。
「その前のF Kを後ろから見てて、壁の枚数の割にG Kが中央に寄ってるなと思っていました。ファー抜けたら反応できないだろうなと思っていたので、コース狙うよりもニアを狙っているようなフェイントを心掛けて、結果的に決まってよかったです」
――次節は今季初の有観客試合です。
「やっぱり幸せですよね。前期は見てもらえるのはビデオ越しでしたし、直接見てくれるのはモチベーションにもつながると思います。明治は応援も含めて一致団結してこそだと思うので、一丸となって戦えるっていうのは相手にとっても嫌だと思います」
田中
――ゴールシーンを振り返っていかがですか。
「あの場面で決め切れるか切れないかでチームメイトのメンタルだったりとか、一点取られたら引き分けって形になっていたので、試合を決めて楽にできたのは良かったとい思います」
――大学に入って初のゴールの振り返りをお願いします。
「素直に嬉しいです。ただこれに満足せずに、これがスタートという形で、得点に絡むプレーを増やしていきたいと思います」
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