
シーズン直前インタビュー 森千夏
新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いにについてのインタビューをお届けする。
(この取材は8月28日に行われたものです)
第10回は森千夏(営4=愛知みずほ大瑞穂)のインタビューです。
――昨シーズンを振り返ってみて今の感想をお願いします。
「去年はジャンプが練習でうまくいっていたので自分としても期待していたんですけど、期待していた分できなかった悲しさが大きかったです」
――最後のシーズンはどのようなプログラムで臨みますか。
「今シーズンはSP(ショートプログラム)が『never enough』で、FS(フリースケーティング)が去年と同じ『ハレルヤ』です」
――そのプログラムを選んだ理由を教えてください。
「SPは先生から勧められていて、自分がやってみたいなと思っていた曲でした。FSは去年試合で全然滑れていないですし、曲も振り付けも好きだったのでそのまま使うことにしました」
――今の段階での仕上がりはいかがですか。
「ジャンプがあまり良くないのでミスはあるんですけど、滑っていて両方とも気持ちいいなと思っています」
――ここまでの期間どう過ごしてきましたか。
「4月、5月はリンクが休みになったので氷には乗れていなかったんですけど、6月から練習できています」
――就活との両立は大変だったのではないでしょうか。
「コロナで家にいる時間も増えましたし、自分のやりたいことが見つかっていない状態で就活が始まったので、いろいろと延期になっている中で自己分析をする時間を作れました。長い期間就活したんですけど遅くなっても受けられる企業が多かったのでコロナのおかげかなと思います」
――練習場所を変えたと伺いました。
「去年の11月までは神宮でやっていたんですけど、12月から新横浜に移っています」
――何かきっかけはありましたか。
「去年のブロックでショート落ちした時に今教わっている佐藤紀子先生に結構厳しく叱ってもらって、自分でもスケーティングをもっとうまくしたいと思ったのがきっかけです。前教わっていた岡島先生と同じチームでしたし、最後は紀子先生に教わりたいなと思いました。岡島先生も大好きだったので迷ったんですけど新横浜に移ることにしました」
――今では良かったと思いますか。
「スケーティングも教えてもらえて良かったです。最後に結果を出して岡島先生も含めて先生たちに移ってよかったねって言ってもらえるような演技をしたいと思っています」
――自粛期間は何をして過ごされていましたか。
「芸人さんのYouTubeを見ていました。お笑いに興味があったので新喜劇を見たりして楽しいんでいました」
――コロナ禍で大変だったことはありますか。
「夏の試合がなくなったことがしんどかったです。去年、試合で失敗してから試合が怖くなっている部分もあるのでいきなりブロックというのが不安な気持ちもあります」
――今シーズンの意気込みをお願いします。
「最後のシーズン、全日本選手権にでることを目標に、自分の練習してきたことを自信を持って出せるように毎日頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[中野拓土]
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