(1)2部リーグ優勝、1部の舞台へ

バドミントン
1999.01.01
 ――明大バドミントン部が向かう目標は一点。男女共に例年以上にハードな練習を積み、よりダイナミックなチームに進化した。春季リーグを目前に控えた彼らの熱い『バ道』に迫りたい。

 「2部全勝優勝で、1部へ」。今季バドミントン部が掲げている目標である。昨年度男子は春季・秋季共に入替戦を制すことができず2部残留、女子は秋季に屈辱の2部降格を経験した。全勝優勝、それは目標であると同時に達成しなければならない最低ラインともいえるだろう。

 今、チームの戦力とコンディションは万全だ。男子部には高い実績を持つ5人の新1年生が加入し、即戦力として期待が懸かる。また女子部は「パワーとスタミナ」をテーマに体力を強化、若さ溢れるダイナミックなチームに進化した。3月に行われた春合宿では実業団と練習試合を実施するなど例年にない試みも果し、順調に実践練習を積んでいる。また今年から専属のサポートトレーナーが帯同し選手のケアにあたるなど環境面も充実。チームの仕上がりは良好といえる。男女共に2部リーグでは飛び抜ける存在になることは確実だろう。1部の舞台へ、男女共に目指す目標は一点だ。

☆監督からの一言☆

村野監督「うちのチームに足りないものは、勝利への執念。精神面を鍛えるためには、厳しい練習を重ねるしかないと思う。練習で苦しんで、それを乗り越えることが大事。だからオフシーズンは走ることを義務付けた。走ることでスタミナも付いたし、プレーにも幅が出た。あとは、それを本番で発揮できるか。オフの練習の成果を見せて、男女共に全勝優勝してほしい」。

「チームを背負って立つ新主将」

入学直後から男子の主力として活躍してきた増渕主将(法4)。その実力と人望の厚さを買われ、今年度チームをまとめる立場になった。主将という立場にプレッシャーを感じながらも悲願の1部昇格に向け躍進を誓う。

周りは増渕主将のことを「発言力がある」(福森・理工4)タイプだという。言葉でもプレーでも、強気でチームを引っ張る。「元気がないやつには背中を押してやりたい」「チーム全員のモチベーションを下げないことを一番に考えている。チーム全員の力で1部にいきたい」。チームのことを誰よりも考えている新主将の思いは、選手たちに届いているに違いない。

春季リーグのキーマンは「ずばり自分」と明言する増渕主将。「自分が相手のエースに勝てるかどうかでチームの流れが決まる」。主将であると同時にチームのエースであり続けたい、それが増渕主将の本音だ。「2部優勝は絶対というプレッシャーはある。けど絶対果さなければならないことだから、春季リーグは全力であたりたい」と前向きだ。

男女共に1部の舞台へ――真価が問われる今年度の明大バドミントン部。その明暗を決めるのは、キャプテンでありエースの増渕主将だ。重圧をはねのけ、本学に新たな歴史を刻んでほしい。

☆主将の一言☆

「今年のバドミントン部は強いと思う。1部校より練習量は上だし、技術なども追いついてきている。あとは勝つことへの執念。そのために、全員の目標がリーグ優勝・1部昇格に向いていなければならないと思う。試合に出れない選手もモチベーションを下げない、そういうチーム作りを目指している。目標は一点でなくてはいけない。うちのチームは穴がない。総合力で勝負したい」。

◆増渕貴行 ますぶちたかゆき 法4 埼玉栄高出 171cm・62kg