往路5位! 下級生好走で5年ぶりシードに現実味/箱根駅伝往路

競走 2020.01.03

 ついに力を発揮した。1区の小袖英人(政経3=八戸学院光星)が10位で滑り出すと、後続が流れを途絶えさせることなく、シード権付近でレースを展開。5区の鈴木聖人(政経2=水城)で5位まで浮上し、古豪復活を印象づける往路となった。

 

 期待の新星がサプライズをもたらした。単独でタスキをもらった2区・加藤大誠(営1=鹿児島実)は序盤から落ち着いた走りで淡々とペースを刻む。11キロ付近で区間記録を出した相澤(東洋大)らにかわされるも、しっかり自分のペースを守った。すると終盤、コース最大の難関と言われている上り坂で大きくペースアップ。ルーキーらしからぬクレバーな走りで他校のエースたちと互角に渡り合った。タイムは日本人1年生歴代2位の67分52秒。明大2区歴代記録でも2位に入る素晴らしい走りを披露した。「持ちタイム以上の力を出せれば勝てる」(加藤)。それを見事に体現した初めての箱根となった。

 

 2年生トリオも続いた。3区・手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)は今年度一番飛躍した成長株。夏合宿以降、破竹の勢いでエース格にまで成長し、箱根でも魅せた。ほぼ同時にスタートした赤崎(拓大)としばらく並走すると、加藤が詰めた前との差を埋め、一つ一つかわしていく。最終的には赤崎をも突き離し、5人を抜く快走で4区・金橋圭佑(政経2=札幌山の手)にタスキをつないだ。金橋は2人に抜かれるも、崩れることなく62分台で走破。昨年度4人抜きを果たした三輪軌道(理工4=愛知県私立愛知)のタイムよりも30秒ほど速く駆け抜け、良い流れを維持した。そして、勝負の5区。鈴木聖人(政経2=水城)は「2人が頑張ってくれたから自分も頑張ろう」。同期の好走という励ましを味方につけて、初の山登りへ挑んだ。序盤から小気味の良いリズムで上っていくと、落ちてきた大学をどんどん拾った。終盤の下りに入るといっそう力強さが増し、気づけば往路5位でのフィニッシュ。「シード権内でゴールできたのがめちゃくちゃうれしかった」(鈴木)。復路、そして来年度へも大きな希望を照らす5人の走りとなった。

 

 さらなる紫紺の躍進に期待だ。まず山を下るのは経験者の前田舜平(政経3=倉敷)。コースを知る分、昨年度以上にタイムを伸ばす余地は大いにある。往路の勢いそのままに小田原へタスキを届けたい。また、阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)が満を持して箱根路に登場する見込みだ。「最後は結果を出して卒業してほしい」(山本佑樹駅伝監督)。阿部を大切に育ててきた監督やコーチ、共に過ごしてきたチームメート、そして応援し続けるファン。各々の思いを背負いながら、結果を残す。そんな頼れる主将の姿を誰しもが心待ちにしている。

 

[川和健太郎]

 

レース後のコメント

山本駅伝監督

――往路5位という結果です。

「順位は上出来ですね。10番以内で往路を終わりたかったので、それが5番というのはみんなが頑張った結果がなのかなと。良い方にいったかなと思います」

 

――シード権内で終えられると確信した瞬間はどこでしょうか。

 「2区の加藤ですね。冷静に前半抑えて、後半しっかり行くというのが徹底してできていたので。みんな本当に落ち着いて走ってくれました。2区終わった時点で、うまくいきそうな雰囲気はしましたが、5番というのは考えていなかったです」

 

――5強を崩すことは想定していましたか。

 「往路は8、9番とシード権内を狙っていたので、1人1人が頑張って前を追った結果が良かったし、他も取りこぼしがあったので、明日は明日で冷静にいきたいと思います」

 

鈴木

――往路5位でフィニッシュテープを切りました。

「走っていて前の選手を抜かすたびに、『やばい、復路阿部さん残ってる!これマジでいいな!自分が頑張ればもっといい順位が返ってくる!』と思っていました(笑)。いい意味で阿部さんが残っているということは、自分の心の中で強みになったというか、後半にすごい選手が残っているから、走っていて余裕が見えたというのもありました」

 

――復路の選手へメッセージをお願いします。

 「しっかり復路は上級生が残っているので、あまり力まずに自分の力通り走っていただければ、順位も一つずつ上がれると思います。自分たちの走った努力を無駄にしないように、しっかり最後笑顔でゴールして、シード権獲得できていればうれしいので、頑張って欲しいと思います」


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