伝統の定期戦・同志社に快勝 対抗戦再開へ弾み/定期戦
伝統の一戦を制した。今年で82回目となる同大との定期戦。前半は敵陣まで攻め入るもミスでトライを取りきれず17ー14で折り返す。後半はスタミナの差を見せつけ、トライを量産。57ー21でノーサイドとなった。2週間後の青学大戦から再開する対抗戦へ弾みをつける結果となった。
◆10・20 定期戦(島津製作所グラウンド)
▼対同大戦
○明大57{17ー14、40ー7}21同大
チーム力の差を見せつけた。前半4分、右ウイング山﨑洋之(法4=筑紫)が切れ味鋭いステップで相手2人をかわし、トライ。幸先良く先制したものの、その後は我慢の時間が続いた。「最後の詰めの甘さが出てしまった」(フッカー武井日向主将・商4=国学院栃木)。敵陣深くまで攻め込んでも、ミスで取りきれず。17ー14とわずか3点差で前半を終える。「後半はポゼッションを意識して臨んだ」(山﨑)。開始早々、山﨑のトライで追加点を挙げると、流れを一気に引き寄せた。10分、途中出場の松岡賢太(商4=京都成章)が相手の中央を突くランで大幅ゲイン。オフロードパスを右センター森勇登(政経3=東福岡)につなぎ、中央にトライ。その後もスタンドオフ山沢京平(政経3=深谷)らバックス陣の速さを生かしたライン攻撃で得点を重ね、後半だけで6トライを奪取。57ー21で今年度の明同定期戦を制した。
来る対抗戦後半戦へ準備は万端だ。6週間にわたるラグビーW杯休止期間中に天理大、同大と関西の強豪と対峙した。「〝コリジョン〟と‶ユニティ〟という2つのテーマを掲げた」(山﨑)。今試合では、アタック、ディフェンスともにコンタクトの激しさは前半から同大を圧倒。リザーブ選手を数多く起用した後半にトライを量産するなど〝コリジョン〟、〝ユニティ〟の2つのテーマに答えを出してみせた。「やることは変わらない。計画通りやるだけ」(田中澄憲監督)。前後半ともに、多少のミスはあったものの大きな崩れを見せなかった明治。「ディフェンスもアタックも明治らしさを出していきたい」(山沢)。強豪校との対戦が待ち受ける対抗戦後半戦まで残り2週間。この2週間の過ごし方が今年の明治の命運を握りそうだ。
[内山嶺]
試合後のコメント
武井
ーー天理大戦、同大戦とどういうテーマで臨んだのでしょうか。
「関西の強豪校なので、普段の試合とはまた違った印象でした。両大学ともに定期戦が長年開かれており歴史の重みを感じる試合だったので相手をリスペクトして試合をしました」
ーー2週間後から対抗戦再開です。
「成長は確実にしていると思います。ただまだまだ詰められる部分はあるので、あと2週間突き詰めていきたいです。初戦の青学大戦から内容にこだわって、自分たちにフォーカスして、あと4戦良い形で終えられるように、チーム一丸頑張っていきます」
右プロップ笹川大五(政経4=明大中野)
ーー試合の振り返りをお願いします。
「前半はスクラムが良くて、リズムに乗れるかなというところで、ミスが出てしまいました。取り切れるところで取りきれず、点差がそこまで離れませんでした。後半は、スクラムを修正できず、フロントローとして良くなかったです」
ナンバーエイト坂和樹(政経4=明大中野八王子)
ーー試合の振り返りをお願いします。
「相手をいかにロースコアで抑えるかにフォーカスしました。前半は簡単なミスで相手に流れを譲ってしまいましたが、後半は修正して流れを取り戻せたと思います。相手に崩されたトライでなく、自分たちのミスで失点しまったので、そこを修正して次戦につなげていきたいです。そこを修正するという課題が明確になっていた分、修正していくことはこれからの課題です。最後の試合ではないので今後修正していきたいと思います」
山﨑
ーー2週間後から対抗戦再開です。
「仕上がりは70パーセントくらいです。もっと僕らは伸びしろがあると思うので、突き詰めて高みを目指して頑張っていきます」
山沢
ーー次戦の青学大戦に向けて意気込みをお願いします。
「明治のアタックをスタンドオフというポジションからしっかり盛り上げていきたいです。ディフェンスもアタックも明治らしくやって、ゲーム内容も良い形で終えられるように頑張りたいです」
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