小袖が1万メートルで8位入賞!/関東学生対校選手権

競走 2019.05.24

 トラックシーズンの大舞台・関東インカレの開幕だ。1日目は1万メートル決勝、留学生や各校のエースを相手に小袖英人(政経3=八戸学院光星)が見事8位入賞。1部残留に向けまずまずの滑り出しだ。

 

◆5・23~26 第98回関東学生対校選手権(相模原ギオンスタジアム)
 
[1日目]
 
▼男子1万メートル決勝
 
8位 小袖 29分10秒09
13
位 前田 29分34秒35
17
位 村上 29分40秒21

 

 攻めの走りが実を結んだ。5人の留学生に加え各校のエースが集結した男子1万メートル。序盤からペースのアップダウンが激しく、5000メートルを前に第1集団は小袖を含む11人に絞られた。しかし「余裕はあった」とその後のペースアップにも冷静に対応。レース後半では東海大のエース・鬼塚を置き去りにする粘りの走りを見せ、見事8位入賞を果たした。5月頭には5000メートルで13分52秒75の自己ベストと今季調子を上げてきた小袖。「入賞が狙える位置にいると感触はあった」(小袖)と臨んだ今レースでも結果を出し、その安定感は抜群だ。29分10秒09で8位入賞。しかし「まだまだ強くなる」そう山本佑樹駅伝監督が評価するほど、数字以上に得たものは大きい。「準エースに自分がなってやる」(小袖)。絶対的エース・阿部弘輝(政経4=学校法人石川)率いる明大競走部、そのチームの中心で戦うために。躍進への第一歩を着実に踏み出した。

 

 1部残留に向けて油断は禁物だ。大会2日目に行われる1500メートル決勝だが、河村一輝(政経4=大垣日大)が100分の1秒の差でまさかの予選敗退。表彰台が期待されていただけに悔しさの残る結果に。中距離勢の得点獲得は同種目で決勝進出の佐久間秀徳(商2=国学院久我山)に託された。また女子100メートルH決勝には藤森菜那(情コミ4=浜松市立)が登場。最後の関東インカレで悲願の優勝へ、チームの士気を上げるその走りに注目だ。

 

[仁科せい]

 

試合後のコメント

山本駅伝監督

――小袖選手が1万メートルで8位でした。

 「このメンバーで入賞というのは十分評価できるかなと思います。ただ最後もう一踏ん張りしておけば、一つ二つ順位を上げられたと思うので、そこは課題として今後やりたいなと思います」

 

――1日目で貴重な1点を獲得しました。

 「チームも1部残留という目標ですが、選手に数字を意識させるよりはレースの中で勝負して結果的に点数を取ったというところで評価してあげたいです。また短距離、競歩と協力して、点数を取りたいなと思います」

 

小袖

――試合を振り返っていかがですか。

 「関東インカレは入賞を狙っていて、調子がいい中で、入賞が狙える位置にいるなという感触も自分の中でありました。今日はしっかり前の方でレースをして、目標である入賞を達成できたので、結果に満足しています」

 

――結果についてはいかがですか。

 「目標のタイムは28分台を出して入賞したいと考えていたのですが、タイムとしては物足りなかったかなと考えています」

 

――今季の意気込みをお願いします。

 「明大は阿部さんがエースですが準エースというのがいないので、その準エースに自分がなってやるという気持ちでこの1年間やっていきたいと思います」


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