33位小袖がチームトップ 新体制スタートは暗雲漂う/日本学生ハーフ

競走
2019.03.10

 総合17位に沈んだ箱根駅伝から2か月、新体制初の大会となった日本学生ハーフ。小袖英人(政経2=八戸学院光星)が33位でゴールするも、チームとしては昨年度同様、不安の残る結果に。本格シーズンに向け巻き返しを図りたい。


◆3・10 第22回日本学生ハーフマラソン選手権

(陸上自衛隊立川駐屯地滑走路、国営昭和記念公園及びその外周道路)

▼男子ハーフマラソン

小袖    33位 1時間3分48秒

酒井    56位 1時間4分16秒

中嶋    97位 1時間5分07秒

岸   102位 1時間5分12秒

三輪  108位 1時間5分17秒

佐々木  110位 1時間5分19秒

村上   117位 1時間5分23秒

中島   171位 1時間6分01秒

寺前  198位 1時間6分28秒

大西  230位 1時間6分43秒

金橋   231位 1時間6分45秒

坂井   312位 1時間7分34秒

田村  346位 1時間7分59秒

稲田  423位 1時間8分59秒

中山  598位 1時間12分12秒

大保  627位 1時間12分42秒


 課題の残る苦しい幕開けとなった。昨年度の箱根駅伝では7区18位と、後半のペースダウンを課題として挙げていた小袖。「他のチームの主力とどれくらい戦えるか」と意気込み、序盤は先頭に食らい付く積極的なレースを展開する。しかし終盤はあえなく失速し、結果は1時間3分48秒。トップランナーとの歴然の差に「自分の弱さが出てしまった」(小袖)と悔しさをにじませた。


 トラックシーズンの開幕を目前に、重要視していた今大会。しかし、13人もの選手が欠場し、佐々木大輔(営3=八千代松陰)、三輪軌道(理工3=愛知)、酒井耀史(商2=須磨学園)ら主力選手も、故障明けの万全でない状態でのレースとなった。「箱根駅伝後、とにかくここに合わせろと言っていた」(山本佑樹駅伝監督)だけに、調整力の不足が課題に挙がる。トラックシーズンをチームで勝ち抜くためにも、最善の状態で戦うことは必要不可欠だ。


 古豪復活、そう期待されてきたここ数年、改革とぶつかる課題の克服を繰り返してきた。「結果を踏まえて大きく変化しないといけない」(山本駅伝監督)。この壁を乗り越えて、次の成長へとつなげられるか。今年度こそ躍進した紫紺の姿を見せたい。


[仁科せい]


レース後のコメント

山本駅伝監督

――レースを振り返っていかがですか。

 「手応えを感じていた選手がほぼ駄目だったので、結果としては満足いっていないです」


――チーム全体のコンディションはいかがですか。

 「箱根駅伝が終わり、テストが終わって、箱根駅伝での悔しいところが少し薄れてしまったなという感じが良くないところだと思います」


――各学年の調子はいかがですか。

 「昨年度引っ張っていた学年が4年生に上がり、新4年生中心になって新3年生が追随する感じでいるので、新3、4年生がチームの中心になってくれたらなと思っています」


小袖

――レースを振り返っていかがですか。

 「前半10キロすぎまでいいペースで、10キロ通過した時は自己ベストがいけるんじゃないかって思ったんですけど、後半起伏が多いところでペースダウンしてしまって、自分の弱さが出てしまいました」


――箱根駅伝後、具体的に克服しようとしたものはありますか

 「長い距離が苦手なので普段の練習で距離を踏むということを意識していました」


酒井

――レースを振り返っていかがですか。

 「コンディションが良くない中でのスタートだったので、その中で自分の力は出し切れたかなと思います」