
京産大に敗れるも、昨年度を上回る16強入り/全日本大学選手権
今年度最後の大会をベスト16で締めくくった。大学の団体戦日本一を決める今大会。初戦、2回戦と順当に勝ち進めたが、3回戦で前年度王者・京産大と当たり敗退した。昨年度より一つに上に勝ち進み、ベスト16で今年度を終えた。
◆11・18 第61回全日本大学選手権(日本武道館)
▼大学生男子の部 団体組手
明大――ベスト16
目標であったベスト8入りを逃すも、確かな成長を見せた。「出だしが良かった」(清水一歩・法4=世田谷学園)。初戦の中京学大戦は、先鋒(せんぽう)の佐々木京也(法1=保善)が2―0で勝利すると、大将戦では4年生の清水がきっちり役目を果たし合計2勝1敗2分で勝ち進めた。続く青学大戦も3勝1敗で危なげなく勝利。3回戦では、強豪・京産大に敗れたものの「実力は出せていた」(篠崎智司監督)と、堂々たる戦いを見せた。
入念な準備が功を奏した。今大会で初めて試合会場である日本武道館ではなく、明大の道場でアップを行った。それにより選手たちは広い場所で試合前の最終確認を行うことが可能に。「4年生とスタッフで決めた」(清水)というこの改革が、前年度よりも高いステージに進んだ原動力となった。
これまでチームを支えてきた4年生が今大会を持って引退する。清水は大学生活を振り返って「悔いはない」と笑顔で語った。仲間と共に汗を流した日々は、一生の財産となることだろう。
[浅野拓磨]
試合後のコメント
篠崎監督
ーー今試合を振り返っていかがでしたか。
「ちょっと残念でした。実力はそれなりに出ていたんですけど、まだいろいろな課題や練習内容をクリアできてないことがそのまま出てしまったと思います。それをまた来年、一歩ずつクリアして頑張っていきたいです」
ーー目標はどこに掲げていましたか。
「将来的には優勝が目標なんですけど、足元の固い目標はベスト8でした。そこは残念でした」
ーーいい試合をしているように見えました。
「いろいろ文句を言いたいことはあるけど、みんな出し切って、4月から監督始まった頃から見ているとだいぶ改善しているし、気持ちが前に勝ちたいという気持ちも前に試合に臨んでいるのでそういったところは改善できていると思います。もう一歩、上にいけるように頑張りたいと思います」
清水
――今大会の結果を受けとめていかがでしたか。
「下級生が主力で頑張ってくれている部分がありました。先輩として背中を見せるように頑張りました。悪くはなかったですけど、そこまで結果を残せませんでした。最後は実力差で負けしまいました。でもここまでやって来て悔いは残っていません。最後はいい締めくくりができました」
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