苦難乗り越え笑顔でラストゲーム終える/東京六大学対抗戦

バスケットボール(女子)
2018.11.18

笑顔で幕を閉じた。リーグ2部Bブロック残留となった明大は今大会を最後に4年生が引退。最後まで明大らしい明るい雰囲気の中試合を終え、花道を迎えた。 

 

111018 東京六大学対抗戦

 1118 対早大戦(立大新座キャンパス体育館)

 明大67{5-2022191131292090早大○

  

スターターはG藤野希生(国際4=埼玉栄)、G坂本真祐(情コミ3=山村学園)、F多久文乃主将(情コミ4=東京成徳)、F清水智央(文2=東京成徳)、C上澤果林(営4=大阪桐蔭)。

 

 いつも通りの笑顔の中最後の試合を終えた。インカレ出場権を持たない明大にとっては今回の六大学対抗戦がシーズン最後の試合。試合は1部所属の早大に圧倒される中、残り4分出場メンバーを全員4年生へ。「楽しく終われた」(藤野)と最後まで明るさを絶やさなかった。リーグ戦は9勝5敗で3位と入替戦に進むことは叶わなかった中、1年間チームを率いた多久も「最後に4年生5人で出られたのは良かったし、やってきて良かったと思えた」と最後のプレータイムを振り返った。

   

 楽しい時間だけではなかった。多久、藤野はともに3年次ケガで戦線離脱。その影響もあり昨年度は2部Aから降格した。しかし「苦しい時期もあったけど、こうやって楽しくバスケができて良かった」(藤野)。すべて乗り越え最後まで戦い抜いた選手たちに「ご苦労さんとしか言えなかった。長くしゃべると涙が出ちゃうから(笑)」と渡辺徹監督も選手と同じく笑顔で締めくくった。 

 

 バトンは次世代に託された。「来年度は4年生が上手くまとめて2部Aに上がってほしい」(多久)。鋭く、ひたむきなプレーと明るさを引き継いでいく。来年度こそは昇格へ。新たな世代のスタートが切られた。

  

[田北俊介]

  

試合後のコメント

 

渡辺監督

――今年の4年生はどんな学年でしたか。 

 「明るい年でした。楽しくできたと思います」 

 

――4年生にどのような言葉をかけましたか 

 「長くしゃべると涙が出てきてしまうので『ご苦労さん』としか言えなかったです」

 

多久 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「最初の2年間から試合に絡ませてもらっていてありがたかったです。でも。3年生の時にケガで出られなくなってしまいました。4年生になった時にチームを引っ張るようなプレーができなくて難しかったです。でも、最後までみんなが自分についてきてくれて良かったです」

 

 ――来年に期待することは何ですか。

  「今の3年生は周りに発信することが苦手な人が多くて、2年生は自由な人が多くて、そこを上手く来年の4年生がまとめて、2部Aに上がってくれればと思います」