1年生佐々木がベスト8 積極的な空手で健闘/関東学生道体重別選手権
関東学生体重別選手権が武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた。男子67㎏級で佐々木京也(法1=保善)がベスト8に進出。伊藤博樹(政経2=世田谷学園)もベスト16に進出した。
◆10・21 第29回関東学生体重別選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)
▼男子60㎏級
久野――3回戦敗退
▼男子67㎏級
渡辺――4回戦敗退
田村――2回戦敗退
▼男子75㎏級
佐々木――ベスト8
伊藤――ベスト16
迫――2回戦敗退
佐々木の初戦はこれまで勝利したことのない強豪・帝京大の選手。それでも自らの身長を生かし、相手の技をうまくかわして見事に勝利する。この日は蹴り技も決まり、その後の試合も大差で勝利し順当に勝ち進む。迎えた準々決勝。「最後に気を抜いてしまった」(佐々木)と残り1秒で勝ち越しを許し、惜しくも敗れた。しかし1年生ながら相手にひるまず積極的に攻撃を仕掛けた佐々木。「気持ちを前に押し出せていた」と監督からも評価を受けた。今後のさらなる躍進を期待させる。
伊藤は8強入りを懸けた4回戦。開始早々からテンポよく技を決め、3-0とリードする。しかし「途中から足が動かなくなった」(伊藤)と中盤以降は相手に主導権を握られ、残り42秒で同点に追いつかれる。その直後に逆転を許し最後は反則負けで力尽きた。課題のスタミナ不足を相手につけ込まれた試合となった。
次なる戦いは11月18日の全日本大学選手権。現体制での最後の大会となる。今日は試合のない部員が仲間に声を枯らす姿も見られた。「みんなで結果を残し、気持ちよく終わりたい」(伊藤)。部員一丸となり、4年生の花道をつくる。
[小畑知輝]
試合後のコメント
篠崎智司監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「入賞を目標に頑張っていきたいので、全日本の団体戦に向けて選手に頑張ってもらいたいです」
伊藤
――昨年度の成績を上回りました。
「去年のほうが動けていました。でも1個学年が上がっているのでそれなりの結果、去年よりも上の結果を残せたことは良かったと思います」
佐々木
――今日の大会を振り返っていかがですか。
「自分はは初戦から強豪選手だったので、最初から全力で行くつもりでやって、その結果勝ち上がれたのかと思います」
――ベスト8までは圧勝でした。
「余計な力が入らずリラックスした気持ちで、相手のこともしっかり見れて点が取れたと思います」
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「今回の準々決勝のようにならないように1秒1秒戦っていきたいです」
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