100メートルHで藤森が5位 トラックシーズンを締めくくる/日本学生対校選手権

2018.09.10

 トラック種目の大舞台・日本インカレ。強風の中行われた最終日、女子100メートルH決勝に藤森が出場した。この大会3度目の出場となる藤森菜那(情コミ3=浜松市立)は、果敢に優勝を狙うも結果は5位。ほろ苦い入賞となった。


◆9・6~9 第87回日本学生対校選手権(等々力陸上競技場)

 [4日目]

▼女子100メートルH準決勝

3組 藤森 4着 13秒85

※タイム順で決勝進出

▼女子100メートルH決勝

5位 藤森    13秒74


 2年分の思いも実らなかった。「優勝だけを見ていた」と臨んだ女子100メートルH決勝。フォーム改善を徹底し、記録会で好タイムもマークした今夏、調子は万全だった。しかし、スタートで出遅れると、結果は5位。入賞の喜びよりも悔いが勝るレースとなった。首脳陣からも「もう少し上を目指せた」と期待がかかる藤森は、来年、大学最後の年だ。「弱音も吐いていられない」(藤森)。この悔いを糧に、次こそ勝利をつかみ取る。


 新たなスタートを切る。競歩の古賀友太(商1=大牟田)、100メートルHの藤森、5000メートルの小袖秀人(政経2=八戸学院光星)。今大会、健闘を見せた選手の裏では、各種目予選落ちの苦戦もあった。しかし大舞台での経験、夏の成果、勝利への執念など、結果以上の収穫があったはずだ。さらなる高みを目指すためには「底上げをしていかなければならない」(渡邉高博コーチ)。今大会で短距離はシーズンを終え、長距離は本格的な駅伝シーズンに入る。「チーム全体で士気を上げていく」(渡邊コーチ)、「互いの目標を尊重し合えるチームに」(廣瀬卓主将・理工4=北嵯峨)。復活へのカギは、一丸となったチームの力だ。短距離から長距離へ、託された紫紺の思いを胸に駅伝シーズンに挑む。


[仁科せい]

試合後のコメント

田村厚監督

――今大会を振り返っていかがでしたか。

  「長距離はもちろん短距離、競歩もレベルアップしてきています。それぞれのコーチの下、チームが全体的に盛り上がってきているので、あとは駅伝シーズンに備えていきたいです。競歩も3月までありますし、後半もう一度締め直してしっかりやっていきます」


――駅伝シーズンは、どのようなチームづくりをしていきたいですか。

  「1人がチームを引っ張るのではなくて、チーム全体で固めていく。全員が候補であり、エースだけに頼るのではなくチーム全員で底上げしていこうとしています」


藤森

――レースを振り返って

「自分としては狙っていたレースだったので、5位という結果は悔しいです」


――来年への意気込み

「大学生活最後1年で、弱音も吐いていられないので、この競技に対してもっと気合い入れていきたいです」


廣瀬

――駅伝シーズンに、チームとしてはどのように活動していきますか。

  「箱根の予選会、毎年短距離は応援に行かないのですが、今年からは短距離も応援と補助員をしようと思っています。互いの目標を尊重し合えるチームじゃないと勝てないと思っているので、そこは続けていきたいです」