早大にリベンジならず 王座準V/全日本大学王座決定戦

ソフトテニス 2018.06.24

 力の差を痛感した。17年ぶりの優勝を目指し、王座の決勝で早大と対戦した。丸山海斗(政経3=上宮)・米澤要(営3=能登)の前衛ペアを1番手に起用するなど、大胆な手を打つも1―3で敗北。準優勝に終わった。


◆6・21~24 全日本大学王座決定戦(穴生ドーム)
▼男子団体 明大――2位

 
 


◆準決勝(同大戦)対戦表◆

明大

本倉・齋藤ペア

⑤―3

村上・林ペア

同大

北本

④―3

上岡

丸山・米澤要ペア

⑤―3

平井・真野ペア


 


◆決勝(早大戦)対戦表◆

明大

丸山・米澤要ペア

2―⑤

長尾・松本ペア

早大

北本

④―1

船水

本倉・齋藤ペア

1―⑤

内本・上松ペア

中平

1―④

高倉


 


 またもライバルの歓喜の輪を目の前で見届けることとなった。準決勝で同大をストレートで下し、挑んだ決勝の相手はもちろん宿敵・早大。ルーキー北本達己(商1=大和高田市立高田商)が値千金の勝ち星を挙げ、一時はチームスコアをタイにするもその後は2連敗。リーグ戦同様、早大の後塵を拝す結果となった。


    この男、実力の底が見えない。春季リーグ戦に引き続き、今大会でも全勝を果たした北本。準決勝で同大の大物ルーキー上岡俊介、決勝では早大のエース・船水颯人と強豪を次々と撃破した。特に早大戦でのプレーは圧巻の一言。「向かっていける試合だと思った」(北本)と得意のツイストで相手を前におびき寄せると、そこからさらに前後左右に相手を翻弄(ほんろう)。大学最強の呼び声高い船水に対し、わずか1ゲームしか与えず快勝した。「個人戦のシングルスより、団体のシングルスの方が好き」(北本)と語る北本の今後の活躍に注目だ。

 

 「ミスの少なさ」。試合後に選手たちが口にした早大との差だ。この試合でも明大の選手がミスからリズムを崩す一方、早大の選手は安定して得点を重ねた。リーグと王座を合わせ、明大が早大にダブルスで勝った試合は0。しかし、1週間後に控える東インカレ、そして8月のインカレはダブルスの殲滅(せんめつ)戦方式で行われる。「ダブルスをつぶさないと優勝はない」(北本英幸コーチ)。目標のインカレ初制覇に向け、止まっている暇はない。

 

 [前田拓磨]

 

試合後のコメント

北本コーチ

 ――丸山・米澤要ペアはどういった意図で組ませたのですか。

 「あまりああいう形で練習はしてないですけれども、前から僕の頭のなかにはああいうペアで戦うのも良いかなというのはありました」

 

――手ごたえはいかがでしたか。            

 「思っていた25パーセントくらいでしたね。全く駄目です」


丸岡俊介主将(政経4=尽誠学園)

 ――早大との差はどんなところですか。

 「1番感じるのはミスの少なさ。圧倒的に早大の方がミスは少ないですし、後衛のパッシングにしても、前衛のボレーにしても決定力というのも早大の方が上かなと思います」

 

丸山

 ――米澤要選手とのペアはいつから組まれましたか。

 「前衛同士で組むダブルフォワードは先週1回試合をしたくらいで、いきなりの出場だったので、僕たちもびっくりして最初の方はうまくいかないところを修正できたのは良かったかなと思います」

 

本倉健太郎(農2=岡山理大付)

 ――早大との試合を振り返っていかがですか。

 「1個前にシングルで北本が相手の船水さんに勝ってきて、僕もボールにしっかり打ててはいたんですけれども、やはり相手の方の切り返しが上で、そこをもう一本攻められるようにこれから練習してインカレを迎えたいなと思います」

 

北本

 ――船水選手との試合を振り返っていかがですか。

 「意外と僕の得意なツイストのキレが良くて、相手もそのボールを苦手そうにしていたので、そこをどんどん突けていったのが大きいかなと思います」



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