
齊藤・鈴木ペア、髙橋・西永ペアがともにベスト8/全日本学生選手権
ソフトテニス
2017.08.09
波乱の個人戦だった。3日間にわたって行われた全日本学生選手権。昨年ベスト4入りを果たした望月友美佳(営4=加藤学園)・小谷真由(営3=米子松蔭)ペアが3回戦で敗退と番狂わせが起きる一方、髙橋勅有(商3=国本女子)・西永りな(法3=鈴峯女子)ペアが昨年の3回戦敗退を大きく塗り替えベスト8に。また、ラストイヤーとなった齊藤香純主将(政経4=昭和学院)・鈴木梨沙(商2=和歌山信愛)ペアは今大会王者の笠井・尾上ペア(日体大)にあたり、ファイナルマッチの末敗北。ベスト8に終わった。
悔しい逆転負けだった。昨年の東日本インカレ王者・杉脇・佐々木ペア(早大)を8決めで倒した齊藤・鈴木ペアの準々決勝の相手は笠井・尾上ペア。鈴木と笠井は高校時代ペアを組んでいたかつての仲間で、「手の内がわかっていたから思い切りやった」(鈴木)と勢いよく臨んだ。その言葉通り、鈴木の的確なボレーや齊藤の鋭いストロークでネットを誘うなど快進撃をみせ3―1に。しかしそのあと「相手の得意とするテンポの速さにやられてしまった」(齊藤)と主導権を握られてしまう。次第にボレーは返され、齊藤も相手のストロークに翻弄(ほんろう)され右へ左へ揺さぶられてしまう。流れを奪われ、3―4と逆転。主導権を取り返そうとこのゲームではマッチポイントを握るも流れは相手側、3―5で敗北を喫した。「勝てる試合だった」(齊藤)と勝利が見えていただけに顔をにじませた。
「仲の良さでは一番だと思う」(鈴木)。その言葉通り、先輩と後輩という関係でありながら、試合中に仲良くハイタッチをして信頼し合う2人。しかし組んだ当初は今のような関係ではなかった。鈴木はインターハイ優勝歴の持ち主。ペア結成が決まった時、齊藤は「すごい前衛が入ってきた。しっかりしなきゃ」と固くなっていた。不安の中のテニスになり、ペアリングがうまくいかない時もしばしばあった。しかしそんな齊藤を救ったのが鈴木の明るい人柄だった。「本当に先輩と思っているのかって感じ(笑)」(齊藤)。鈴木は、不安そうな齊藤に明るく話しかけ「大丈夫ですよ」と励ましの言葉をかけた。そんな彼女の性格から、齊藤も「のびのびやっていいんだ」と気持ちが変わっていった。今では互いに冗談を言い合う得るような間柄にまでなった。
一方で、鈴木自身も齊藤には助けられていた。「齊藤さんは自分たちを最優先でみてくれた」。鈴木のボレーがなかなか決まらなかったり思うようなプレーができない時でも齊藤は積極的に声をかけたり、プレーで悩む後輩を引っ張った。「本当に心強い」と鈴木の精神面の支えになっていた。そんな2人がつかんだベスト8。結果についてはお互いに「悔しい」と口をそろえるも「楽しんでやれた」(齊藤)とその顔からは笑みが見えた。信頼という固い絆で結ばれた2人。最後の最後まで笑顔が尽きることなく幕を閉じた。
後輩のターンとなる。今大会でベスト8と大躍進を遂げた髙橋・西永ペア。本人も「正直ここまで来れるとは思っていなかった」(西永)と驚きの声を口にした。「一つずつ頑張っていこうと話していた」(髙橋)とひたむきな努力が生んだ結果だ。秋リーグからは最上級生としてチームを引っ張る2人。「もう秋から頑張りたい」(西永)。主力の引退後、新体制の明治に注目が集まる。
[曽我怜平]
試合後のコメント
齊藤
「私が2年生のインカレの時にもベスト8でした。やはりもう一試合勝ってベスト8から先に行きたかったです。これには気持ちとか自分の体力面をもっとしっかりしていかないといけないなと思いました。8の壁を超えるためにはもっと気持ちでも押していかないといけないかなと思いました。悔しさももちろんあります。でもいままで鈴木とあまり大きい大会は成績を残せなくて中途半端なプレーばかりでした。それに比べて今回の大会はいままでで一番2人でしっかりテニスができていました。本当に楽しかったなと一番思います。(試合展開)最初は自分が気持ち的にも入りをしっかりしていこうと思っていてきっちり先に攻めていけました。それが最初のリードに繋がったのだと思うのですが、その後相手の強さであるテンポの早さや打ち切るところは打ち切るなどを先にやられてしまいました。それで自分がもっと対応していかないといけないのですが、先にやられることによって自分が返してからの展開になりあまりうまく流れには乗れませんでした。(勝敗を分けたのは)3ー1でリードした時にそこを取ればしっかり勝ちきれたかなとは思います。ゲームカウント3になった時、自分が攻め続けて鈴木にチャンスを与えていけば良かったかなと思います。(相手選手について)このペアと試合するのは初めてです。でも鈴木の高校時代のペアということで、私がしっかり打ち切れていけば鈴木がモーションとかかけてどんどん存在感を出せたと思います。相手のミスも誘える展開にはできました。もう少し先に攻められればとはおもいます。(鈴木とやってきて)普段は本当に仲もよくて組みやすく、良かったです。今回私が最後ということで鈴木が助けてくれました。一つ前の早稲田戦では、鈴木が堂々と前で立っていてくれて自分は自信もってやるだけだなと。すごく頼もしかったです。それがあったから勝てたのだと思います。最後というのもあったで2人で盛り上がって楽しくというのを意識しただけです。本当にいい試合ができました。(楽しめたか)そうですね。高校3年生のインターハイ予選の時、全然ラケットを振れられなくて負けてしまいました。あっけなく高校3年間の最後でした。でも今回は大学のテニスやる上で最後の試合だったので同じような後悔をしたくないなと思って、楽しんで試合はできました。楽しめば体は動くので。(鈴木について)あっちは本当に先輩に思ってんのかって感じです(笑)。本当に普段の生活かは仲が良いです。鈴木は普段はほわんほわんしていますが、やる時はやる子なので自分もいままで助けられて試合してきました。本当に感謝しています。(最初に組んだ時と比べて)最初はすごい前衛が入ってきたなと。自分が鈴木と組むことになって不安ばかりでした。自分がしっかりしなきゃと不安の中試合をしていて自分の思うようなテニスができませんでした。けど、一緒にいるにつれて鈴木ってこういう子なんだって。別にそんなに固く思わなくて伸び伸びやっていいんだなという気持ちになれました。今回も自分らしくテニスができてそこが変わったのかなと思います。鈴木は中学高校と日本一をとっている子でそれこそ自分なんかと組んでいいのかなって思っていました。年月経つにつれて人柄が分かってきて意外と固くならなくていいと分かりました。本人も大丈夫ですよと言われるので。(伝えたいこと)今回で一応引退です。出し切ることは出したので後悔しても仕方ないです。今回は勝てる試合だったのですけど、鈴木はたくさん試合があるので来年以降、団体個人で優勝してほしいと思っています」
髙橋
「ベスト8になれたのは率直にうれしいです。1回戦1回戦しっかり相手に対し、一つずつ頑張っていこうと話していました。その積み重ねがこの結果に繋がったのだと思います。(昨年の3回戦敗退からの躍進)去年もなのですけど、今年は本当に4年生のために勝ちたいという気持ちがあり、インカレもしっかり準備してきました。しかし、団体があの結果で自分も出られなくて悔しくてその思いがダブルスの個人に繋がったのかなと思います。(準々決勝の相手は昨年王者)確かに強かったです。でも自分がラケットを振り切れない部分があってそこが一番悔しいというか。相手も強かったのですけど自分たちのテニスをもっとすればチャンスはあったと思います。でもそこで1本出し切れない部分があったのでこれからの課題にしていきます。(東インカレ王者に勝利)嬉しかったですね。六大学の個人戦でも当たっていてマッチを握っていたのにファイナルで負けてしまってその悔しさがありました。でも、この気持ちがあったので負けている時も開き直れてプレーできましたしそこは嬉しかったです。(西永への思い)来年以降も多分ですが組むと思います。りなは足が早くて何でも取ってくれます。すごいダブル後衛のペアとして頼れる存在なのでりなのためにもこれからも頑張りたいです。もちろん明治のためにも頑張りたいです。(次期主将)もともと役割的に自分が主将になるのはなんとなくですが1年前から分かっていました。それが実際になりました。いつも齊藤さんの背中を見てきたので引き継いでいけたらなと思います。多分ですが、来年主将になるという自覚があってこの結果にもなったと思います。(シングルスに向けて)学校枠ということで出させていただきました。食らいついていきたいです」
西永
「(ベスト8について)正直ここまでこれるとは思っていなくて自分自身でもビックリしています。去年までは相手の名前見ただけで強い人だって思いながらテニスしていました。でも今回は気持ちだけでは絶対に負けないぞと2人でチャレンジャー精神でやっていました。2人の目標があったのでそれに向けて臨みました。(その目標とは)1ページ抜けようというものです。達成はできたと思います。(早稲田戦)東インカレでも優勝していて勝てたのはうれしかったです。ただ、六大学の個人戦では当たっていて、マッチ取っていてまけました。だから絶対今回は勝ちたいという気持ちが強かったです。リベンジ果たせました。(準々決勝について)確かに去年のインカレ優勝ペアでしたが自分たちの方が勢いはありました。その勢いに乗り切れたら勝てたかなと思うのですが、向こうの方が攻めきっていて途中受け身になりました。そこがもったいなかったのかなと思います。(相方について)私自身が今回のインカレで調子は良くなかったです。本当に髙橋に頼りっぱなしで。試合中もミスしたあととか声を掛けてくれて、だから組んでて心強いです。組んでて長いのですが、同級生だから組んでいくうちに自分たちの意見もまとまりつついい形になってきているなと思います。(望月・小谷ペアについて)去年3位ですごいいい成績を残している分、しんどい試合もしたと思うのですが、私達はあのペアにいっぱい助けてもらっていました。だから自分たちが勝って少しでも恩返ししたいなと思っていました。(最上級生の自覚)私達は同級生で組んでいるペアなのでお手本とならないといけない立場です。なので今回上の方の成績を残せてうれしかったです。(4年生)4年生にはどの試合もいつも助けてもらっていて、インカレ終わったら私たちが4年生の立場なので頼られる先輩になれるように頑張りたいです。(これから)まずは秋から、新チームとして始まるので秋リーグ優勝から一丸となって頑張りたいです」
鈴木
「個人戦3日目の初戦の早稲田戦の杉脇・佐々木ペアにはずっと負け続けていて勝ったことのない相手だったのでそこが勝負でした。後衛の齊藤さんも4年生で最後の年なので、最後は笑って終わりたいなと思っていました。もちろん、優勝目指してやっていたのですがとりあえず最初のヤマでしたね。思い切ってやれて勝てました。そこはうれしかったのですがベスト8は悔しいです。(杉脇・佐々木ペア)本当にやっと勝てたという感じです。印象に残った試合です。(準々決勝について)相手の後衛の笠井はずっと高校時代組んでいたペアでした。手の内が分かっている相手だったので、思い切ってやっていこうと思っていたのですが向こうの方がちょっと技術面では上だったということです。ただ、自分の力はすべて出し切ったと思っています。(齊藤について)齊藤さんは先輩なのですが、すごく組みやすくて色々助けてもらいました。自分の中ですごく大きい存在です。精神面での支えにもなってくれました。(エピソードなど)自分のボレーとかが全然決まらず、気持ちの面でへこんでしまったりうまくいかない時がありました。そんな時、齊藤さんは自分に声掛けをしてくれたり、思い切ったプレーで引っ張ってくれたりしてそれが心強かったです。実際気持ちを持ち直せたりできました。齊藤さんと自分のペアは仲が良さでは一番だと思います(笑)。(齊藤はラストイヤー)じつは秋に皇后杯という大会がまだ一つあります。しかし、この大会でベスト16以上に入らないと出ることができません。組むのも最後になるかもしれなくて今日こそはと思い切って試合に臨みました。(組んだ当初と比べて)やはり最初はペアリングが全然なっていませんでした。お互いに打つところとかも知らない状態でどう助け合うかも分からない状態であたふたしていました。でもいろいろ話し合ってみて改善していきました。最後の方は信頼し合える関係になる事が出来ました。明治というチーム自体かなり個性が強い子がたくさんいます。その中でも齊藤さんは主将として自分たちのことを優先して考えてくれたり、齊藤さん自身がいっぱいいっぱいの時でも自分たちを最優先でしっかりと見てくれていました。とても最高でした(笑)。(来年に向けて)この悔しさを忘れずまた来年のインカレに向けて技術面でも精神面でも頑張っていきたいです」
悔しい逆転負けだった。昨年の東日本インカレ王者・杉脇・佐々木ペア(早大)を8決めで倒した齊藤・鈴木ペアの準々決勝の相手は笠井・尾上ペア。鈴木と笠井は高校時代ペアを組んでいたかつての仲間で、「手の内がわかっていたから思い切りやった」(鈴木)と勢いよく臨んだ。その言葉通り、鈴木の的確なボレーや齊藤の鋭いストロークでネットを誘うなど快進撃をみせ3―1に。しかしそのあと「相手の得意とするテンポの速さにやられてしまった」(齊藤)と主導権を握られてしまう。次第にボレーは返され、齊藤も相手のストロークに翻弄(ほんろう)され右へ左へ揺さぶられてしまう。流れを奪われ、3―4と逆転。主導権を取り返そうとこのゲームではマッチポイントを握るも流れは相手側、3―5で敗北を喫した。「勝てる試合だった」(齊藤)と勝利が見えていただけに顔をにじませた。
「仲の良さでは一番だと思う」(鈴木)。その言葉通り、先輩と後輩という関係でありながら、試合中に仲良くハイタッチをして信頼し合う2人。しかし組んだ当初は今のような関係ではなかった。鈴木はインターハイ優勝歴の持ち主。ペア結成が決まった時、齊藤は「すごい前衛が入ってきた。しっかりしなきゃ」と固くなっていた。不安の中のテニスになり、ペアリングがうまくいかない時もしばしばあった。しかしそんな齊藤を救ったのが鈴木の明るい人柄だった。「本当に先輩と思っているのかって感じ(笑)」(齊藤)。鈴木は、不安そうな齊藤に明るく話しかけ「大丈夫ですよ」と励ましの言葉をかけた。そんな彼女の性格から、齊藤も「のびのびやっていいんだ」と気持ちが変わっていった。今では互いに冗談を言い合う得るような間柄にまでなった。
一方で、鈴木自身も齊藤には助けられていた。「齊藤さんは自分たちを最優先でみてくれた」。鈴木のボレーがなかなか決まらなかったり思うようなプレーができない時でも齊藤は積極的に声をかけたり、プレーで悩む後輩を引っ張った。「本当に心強い」と鈴木の精神面の支えになっていた。そんな2人がつかんだベスト8。結果についてはお互いに「悔しい」と口をそろえるも「楽しんでやれた」(齊藤)とその顔からは笑みが見えた。信頼という固い絆で結ばれた2人。最後の最後まで笑顔が尽きることなく幕を閉じた。
後輩のターンとなる。今大会でベスト8と大躍進を遂げた髙橋・西永ペア。本人も「正直ここまで来れるとは思っていなかった」(西永)と驚きの声を口にした。「一つずつ頑張っていこうと話していた」(髙橋)とひたむきな努力が生んだ結果だ。秋リーグからは最上級生としてチームを引っ張る2人。「もう秋から頑張りたい」(西永)。主力の引退後、新体制の明治に注目が集まる。
[曽我怜平]
試合後のコメント
齊藤
「私が2年生のインカレの時にもベスト8でした。やはりもう一試合勝ってベスト8から先に行きたかったです。これには気持ちとか自分の体力面をもっとしっかりしていかないといけないなと思いました。8の壁を超えるためにはもっと気持ちでも押していかないといけないかなと思いました。悔しさももちろんあります。でもいままで鈴木とあまり大きい大会は成績を残せなくて中途半端なプレーばかりでした。それに比べて今回の大会はいままでで一番2人でしっかりテニスができていました。本当に楽しかったなと一番思います。(試合展開)最初は自分が気持ち的にも入りをしっかりしていこうと思っていてきっちり先に攻めていけました。それが最初のリードに繋がったのだと思うのですが、その後相手の強さであるテンポの早さや打ち切るところは打ち切るなどを先にやられてしまいました。それで自分がもっと対応していかないといけないのですが、先にやられることによって自分が返してからの展開になりあまりうまく流れには乗れませんでした。(勝敗を分けたのは)3ー1でリードした時にそこを取ればしっかり勝ちきれたかなとは思います。ゲームカウント3になった時、自分が攻め続けて鈴木にチャンスを与えていけば良かったかなと思います。(相手選手について)このペアと試合するのは初めてです。でも鈴木の高校時代のペアということで、私がしっかり打ち切れていけば鈴木がモーションとかかけてどんどん存在感を出せたと思います。相手のミスも誘える展開にはできました。もう少し先に攻められればとはおもいます。(鈴木とやってきて)普段は本当に仲もよくて組みやすく、良かったです。今回私が最後ということで鈴木が助けてくれました。一つ前の早稲田戦では、鈴木が堂々と前で立っていてくれて自分は自信もってやるだけだなと。すごく頼もしかったです。それがあったから勝てたのだと思います。最後というのもあったで2人で盛り上がって楽しくというのを意識しただけです。本当にいい試合ができました。(楽しめたか)そうですね。高校3年生のインターハイ予選の時、全然ラケットを振れられなくて負けてしまいました。あっけなく高校3年間の最後でした。でも今回は大学のテニスやる上で最後の試合だったので同じような後悔をしたくないなと思って、楽しんで試合はできました。楽しめば体は動くので。(鈴木について)あっちは本当に先輩に思ってんのかって感じです(笑)。本当に普段の生活かは仲が良いです。鈴木は普段はほわんほわんしていますが、やる時はやる子なので自分もいままで助けられて試合してきました。本当に感謝しています。(最初に組んだ時と比べて)最初はすごい前衛が入ってきたなと。自分が鈴木と組むことになって不安ばかりでした。自分がしっかりしなきゃと不安の中試合をしていて自分の思うようなテニスができませんでした。けど、一緒にいるにつれて鈴木ってこういう子なんだって。別にそんなに固く思わなくて伸び伸びやっていいんだなという気持ちになれました。今回も自分らしくテニスができてそこが変わったのかなと思います。鈴木は中学高校と日本一をとっている子でそれこそ自分なんかと組んでいいのかなって思っていました。年月経つにつれて人柄が分かってきて意外と固くならなくていいと分かりました。本人も大丈夫ですよと言われるので。(伝えたいこと)今回で一応引退です。出し切ることは出したので後悔しても仕方ないです。今回は勝てる試合だったのですけど、鈴木はたくさん試合があるので来年以降、団体個人で優勝してほしいと思っています」
髙橋
「ベスト8になれたのは率直にうれしいです。1回戦1回戦しっかり相手に対し、一つずつ頑張っていこうと話していました。その積み重ねがこの結果に繋がったのだと思います。(昨年の3回戦敗退からの躍進)去年もなのですけど、今年は本当に4年生のために勝ちたいという気持ちがあり、インカレもしっかり準備してきました。しかし、団体があの結果で自分も出られなくて悔しくてその思いがダブルスの個人に繋がったのかなと思います。(準々決勝の相手は昨年王者)確かに強かったです。でも自分がラケットを振り切れない部分があってそこが一番悔しいというか。相手も強かったのですけど自分たちのテニスをもっとすればチャンスはあったと思います。でもそこで1本出し切れない部分があったのでこれからの課題にしていきます。(東インカレ王者に勝利)嬉しかったですね。六大学の個人戦でも当たっていてマッチを握っていたのにファイナルで負けてしまってその悔しさがありました。でも、この気持ちがあったので負けている時も開き直れてプレーできましたしそこは嬉しかったです。(西永への思い)来年以降も多分ですが組むと思います。りなは足が早くて何でも取ってくれます。すごいダブル後衛のペアとして頼れる存在なのでりなのためにもこれからも頑張りたいです。もちろん明治のためにも頑張りたいです。(次期主将)もともと役割的に自分が主将になるのはなんとなくですが1年前から分かっていました。それが実際になりました。いつも齊藤さんの背中を見てきたので引き継いでいけたらなと思います。多分ですが、来年主将になるという自覚があってこの結果にもなったと思います。(シングルスに向けて)学校枠ということで出させていただきました。食らいついていきたいです」
西永
「(ベスト8について)正直ここまでこれるとは思っていなくて自分自身でもビックリしています。去年までは相手の名前見ただけで強い人だって思いながらテニスしていました。でも今回は気持ちだけでは絶対に負けないぞと2人でチャレンジャー精神でやっていました。2人の目標があったのでそれに向けて臨みました。(その目標とは)1ページ抜けようというものです。達成はできたと思います。(早稲田戦)東インカレでも優勝していて勝てたのはうれしかったです。ただ、六大学の個人戦では当たっていて、マッチ取っていてまけました。だから絶対今回は勝ちたいという気持ちが強かったです。リベンジ果たせました。(準々決勝について)確かに去年のインカレ優勝ペアでしたが自分たちの方が勢いはありました。その勢いに乗り切れたら勝てたかなと思うのですが、向こうの方が攻めきっていて途中受け身になりました。そこがもったいなかったのかなと思います。(相方について)私自身が今回のインカレで調子は良くなかったです。本当に髙橋に頼りっぱなしで。試合中もミスしたあととか声を掛けてくれて、だから組んでて心強いです。組んでて長いのですが、同級生だから組んでいくうちに自分たちの意見もまとまりつついい形になってきているなと思います。(望月・小谷ペアについて)去年3位ですごいいい成績を残している分、しんどい試合もしたと思うのですが、私達はあのペアにいっぱい助けてもらっていました。だから自分たちが勝って少しでも恩返ししたいなと思っていました。(最上級生の自覚)私達は同級生で組んでいるペアなのでお手本とならないといけない立場です。なので今回上の方の成績を残せてうれしかったです。(4年生)4年生にはどの試合もいつも助けてもらっていて、インカレ終わったら私たちが4年生の立場なので頼られる先輩になれるように頑張りたいです。(これから)まずは秋から、新チームとして始まるので秋リーグ優勝から一丸となって頑張りたいです」
鈴木
「個人戦3日目の初戦の早稲田戦の杉脇・佐々木ペアにはずっと負け続けていて勝ったことのない相手だったのでそこが勝負でした。後衛の齊藤さんも4年生で最後の年なので、最後は笑って終わりたいなと思っていました。もちろん、優勝目指してやっていたのですがとりあえず最初のヤマでしたね。思い切ってやれて勝てました。そこはうれしかったのですがベスト8は悔しいです。(杉脇・佐々木ペア)本当にやっと勝てたという感じです。印象に残った試合です。(準々決勝について)相手の後衛の笠井はずっと高校時代組んでいたペアでした。手の内が分かっている相手だったので、思い切ってやっていこうと思っていたのですが向こうの方がちょっと技術面では上だったということです。ただ、自分の力はすべて出し切ったと思っています。(齊藤について)齊藤さんは先輩なのですが、すごく組みやすくて色々助けてもらいました。自分の中ですごく大きい存在です。精神面での支えにもなってくれました。(エピソードなど)自分のボレーとかが全然決まらず、気持ちの面でへこんでしまったりうまくいかない時がありました。そんな時、齊藤さんは自分に声掛けをしてくれたり、思い切ったプレーで引っ張ってくれたりしてそれが心強かったです。実際気持ちを持ち直せたりできました。齊藤さんと自分のペアは仲が良さでは一番だと思います(笑)。(齊藤はラストイヤー)じつは秋に皇后杯という大会がまだ一つあります。しかし、この大会でベスト16以上に入らないと出ることができません。組むのも最後になるかもしれなくて今日こそはと思い切って試合に臨みました。(組んだ当初と比べて)やはり最初はペアリングが全然なっていませんでした。お互いに打つところとかも知らない状態でどう助け合うかも分からない状態であたふたしていました。でもいろいろ話し合ってみて改善していきました。最後の方は信頼し合える関係になる事が出来ました。明治というチーム自体かなり個性が強い子がたくさんいます。その中でも齊藤さんは主将として自分たちのことを優先して考えてくれたり、齊藤さん自身がいっぱいいっぱいの時でも自分たちを最優先でしっかりと見てくれていました。とても最高でした(笑)。(来年に向けて)この悔しさを忘れずまた来年のインカレに向けて技術面でも精神面でも頑張っていきたいです」
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