諱 学生王者にあと一歩届かずインカレ準V/全日本学生選手権最終日
インカレ決勝で諱五貴(営3=松商学園)が今井(早大)と対戦し、ストレート負けで惜しくも準優勝となった。昨年の同大会で準優勝した今井に対して序盤から攻め込み、優位なゲーム展開を繰り広げた。しかし一筋縄ではいかず、今井のパワーと粘り強さに苦戦。反撃をする間もなく敗戦を喫した。
先制したのは諱だった。「出だしから相手を押し切るところが諱のすごいところ」と対戦相手の今井も認める序盤のゲームメイクで一気に3ゲームを先取。その後の2ゲーム連続のジュースではラリーが続いた。「どっちが先に仕掛けるかがカギになった」(諱)。諱が先に仕掛けたが決め切れず、逆にミスを誘われこのゲームを取りこぼした。3―2となり、そこから徐々に今井のペースとなった。何とか立て直したい諱は今井に食らい付くがあと1ポイントが奪えないゲームが続き、4―6でこのセットを落とした。
第2セットも序盤こそ競った展開だったが、中盤から主導権は今井が握った。「第2セットはサーブが入るようになってきた」(今井)と諱は今井のサーブに苦しめられ、リードのチャンスは得られなかった。そのまま流れが変わることなく2―6で敗北。8日間に及んだ戦いに終止符が打たれた。
「悔しい」。諱は試合後の開口一番にそう言った。頂点も目前だっただけに、逃したものは大きい。一方で今井は「プレーがすごく良くて苦しみました。諱から学ぶ部分もありました」と諱のプレーを賞賛した。惜しくも準優勝となったが、明大にとっては30年ぶりの快挙でもある。諱は「今のプレースタイルの精度をもっと上げて来年は優勝したい」と次のインカレに向けて意気込んでいる。来年、同じ舞台で新王者の誕生が見られるかもしれない。
[西尾健三郎]
試合後のコメント
諱
「悔しいです。リードしていたのでもったいないことをしてしまいました。結構打ちやすかったので、打ち合いの中でどっちが先に仕掛けるかがカギになりました。そこで先に良いのがこられたので攻め込まれてしまいました。(追い込んでいる場面では)チャンスのときに相手のフォアに持ち込んで何度かはうまくいきました。準優勝はうれしいにはうれしいですけど、やはり負けは負けなので、1回戦敗退も準優勝も一緒だと思います。優勝以外だと悔しいです。(チームをけん引する立場としてリーグ戦は)王座に行きたいです。僕がインカレで結果出して、チームもそれなりに高ぶってくると思うので、王座に行きたいです」
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