諱が30年ぶりの決勝進出! /全日本学生選手権7日目
「最高のプレーができた」(諱)。ゲームポイントを取ると諱は両手でガッツポーズを見せた。序盤立ち上がりで1―3と杉本にリードを許したが、そこから徐々に諱のペースに。3―3のジュースの場面では、相手の浮いた返球をネットに掛ける大きなミスが出た。一度悔しい表情を見せたが「相手にキープさせてもいいくらいの気持ちで吹っ切ってプレーした」(諱)と切り替え、強気の打球で仕掛けこのゲームを奪取。4―3と諱がリードした。勢いそのままに5ゲーム連取でセットを先取し、一気に勝利をたぐり寄せた。続く第2セットは拮抗(きっこう)した展開となった。だが、4―4で迎えた杉本のサービスゲームをブレーク。「ここで1ゲーム取れば勝ち」(諱)と気持ちのこもったサーブでサービスエースを奪った。最後の一打まで気迫を見せ、見事に大勝を挙げた。
悔しい敗戦となった。ダブルス準決勝は室内コートで行われた。室内の影響もあり「(今井の)サーブがいつもより入っていた」(西脇)とビッグサーバーである今井のサーブに苦戦。流れは一気に相手へと傾いた。結局、一度も今井のサービスゲームをブレークできずに敗戦を喫した。ベスト4という好成績を収めたが、諱は「勝てる相手だっただけに悔しい」と肩を落とした。
[西尾健三郎]
試合後のコメント
諱
「(ダブルスは)いつもやっている相手で、リターンがなかなか返らなかったですし、チャンスがきているのに決め切れずに相手に返してしまうときがもったいなかったです。結果的にはしっかりベスト4に入れたので良かったです。でも、勝てる相手だっただけにそこは悔しいです。(シングルスは)最高です。最高のプレーができました。出だしはちょっと緊張して空回りしてしまいましたけど、良かったのはそこからサーブも入り始めてフォアでもバックでも攻めることができたことです。(今大会に懸ける思いについて)去年おととしは予選で負けてしまっていたので、今回の目標のベスト8にいった上に決勝までいけて良かったです」
西脇
「ファーストセットが3―1でうまく進められていたのに、消極的になってミスが増えて決め切れなくなって負けてしまいました。リターンから前に詰められなくて、後ろだけで構えたのが良くなかったです。今大会はドローが良くて、関東の相手と(今日まで)当たらなかったので勝ち上がりやすかったです。(今大会では)サーブとリターンが良くなったと思います。特にブロックリターンがうまくなってきました。シングルスはベスト16でいまいち納得はできなかったけど、相手が強かったので来年はダブルスも含めてひとつずつ上げていければ良いと思います」
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