3年生が奮闘 単2人、複1組がベスト8進出/全日本学生選手権5日目

2015.08.20
 男子はシングルスで諱五貴(営3=松商学園)と澁田大樹(商3=鳳凰)の2人がベスト8進出、ダブルスでは諱・西脇一樹(国際3=松商学園)組がベスト8進出を果たした。一方、女子は佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見ヶ丘)組が筑波大相手に苦戦。悔しい3回戦敗退となった。

 高校からペアを組んでいる以心伝心ペアが関大相手の接戦を制した。第1セットを6-1で奪い、そのまま勢いに乗ると思われた諱・西脇組だったが第2セットで失速。「マンネリ化」(諱・西脇)と2人が口をそろえて言うように、コミュニケーションがうまくいかず、サーブやリターンのミスが目立つようになった。そのまま3-6で奪われ、スーパータイブレークに持ち込まれてしまう。一進一退の状況に、緊張感のある時間が続いた。「最終的に相手のミスに助けられました」(諱)。10点でも決着が付かなかったスーパータイブレークは、相手のボレーミスで決着。諱・西脇の勝利となった。

 同校対決は諱に軍配が上がった。第1セットはタイブレークにもつれる接戦となったが、これを奪った諱が第2セットも制しストレート勝ちを収めた。「先輩として負けられないという気持ちはあったが、ミスがあって自分から攻撃することができなかった」と弓立祐生主将(政経4=新田)。前日はつった足を抱えながら単複とも勝ち抜いたが、この日は続くダブルスでも敗れ、惜しくも姿を消した。

 女子ダブルスは3回戦敗退に終わった。佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見丘)組は第1セットで3-1とリード。しかし「サービスゲームを簡単に落としてしまってそこから流れが一気に相手にいってしまった」(森)と3-2から4連続でゲームを取られ逆転を許してしまった。第2セットも4-6で敗退し昨年のベスト8には届かなかった。

[橋本杏菜・江原璃那子]

試合後のコメント
弓立
「個人的には単複ともベスト16という結果に終わってしまい、最後で優勝を狙っていたので悔いが残ります。シングルスは先輩として負けられないという気持ちはありましたが、ミスがあって自分から攻撃することができませんでした。ダブルスは負けてはいけない相手だったのですが、動けずに一人でシングルスをしているような感じになってしまい、ペアに申し訳ないです。リーグに向けて、チームの状態は例年になくいいです。個人的には主将なので、必ず一本取ってくる人でいたいです。有終の美を飾りたいです。目標は1位通過。そして必ず王座への切符をつかみとりたいです」


「ダブルスは最初に比べてセカンドで気持ちが抜けました。サーブも入らないしリターンも入らなかったです。西脇とは高校から組んでいるから特に言わなくてもわかることが多いです。自分がどうしたいのか、何が苦手なのかをわかってくれています。自分がミスをしてイライラしても声をかけてくれたりするのが西脇の良いところです。ただ、最近マンネリ化していて、あまり会話がなく、黙々とやっている状態です。お互いがわかり合っていることが良いところでも悪いところでもあると思います。スーパータイブレークはハラハラしました。相手のマッチポイントの時、相手のアウトボールを自分がインにしてしまったり、ダブルフォルトなのにインにしてしまったりしました。最終的に相手のミスに助けられました。目標だったベスト8に入れて嬉しい反面、試合の内容に心残りもあります。明日は思いっきりやって優勝したいです」

澁田
「今年が初めてのシングルスのインカレで、新進の頃からベスト8が目標だったので、それが達成できてすごくうれしいです。試合内容としては相手が1年生でガツガツきていたので、最初は耐えるので精一杯でした。ですが、第2セットからしっかり打っていって、最後はすんなり勝つことができました。ダブルスは基本的なサーブリターンでふとしたところでミスをしてしまったのが一番大きい敗因だと思います。インカレは終わってしまいましたがリーグがあるので、しっかり気を引き締めて自分で考えながらできるようにしたいです。ダブルスは昨年ベスト8でしたが、16から8はいけそうでいけない壁があるので、行ける実力もあったはずなので悔しいですし、来年こそは最後なのでベスト8とは言わずに優勝まで駆け上がりたいです。明日は同校対決ですが、勝ち負けもあまり意識しすぎず、緊張せずに、自分のプレーをしたいです」

西脇
「ダブルスはかなりミスも多く、気持ちも乗らない試合でした。集中していませんでした。お互い元気がなくなってしまったので、無理矢理声を出すようにしたら少しずつボールが入るようになって、相手のミスが目立つようになりました。相手のボレーミスが多くて救われました。諱とは高校が同じでずっと一緒なので最近マンネリ化している気がします。できることもできないこともわかるので妥協し合ってしまいます。課題点はサーブリターンとボレーです。ファーストタッチを意識したいです。持ち味は2人ともストロークが主体でサーブから諱はボレー、自分はショットが得意なことです。勝ててほっとしました。明日はもっと気を引き締めて、勝ちます」

佐野
「勝てる試合だったし、自分たちもそこまで悪いプレーではなかったんですけど、大事なところでしっかり決めてくるのと簡単に相手にチャンスボールを与えてしまった部分で差を感じました。(第1セットは)3-1リードまでは自分たちからポイントを取りにいけていたのですが、簡単なミスが出てしまったり相手の鋭いショットで2本リードされてしまって簡単に追い付かれてしまったのでリードしたときにもう一本攻めて展開を変えれば良かったかなとか後悔はあります。(2人でポイントを取ることは)美咲が攻撃してくれる分、私はミスをあまりせずにしっかりラリーしてつくっていこうというのがあって、そこがうまく噛み合っているときは自分たちのダブルスができてポイントも取れていました。去年の結果を意識して、シングルスもダブルスも悔いの残る結果に終わってしまいました。(リーグ戦は)誰と組んでも強気でポーチに勢いよく出たり、ロブ打ってドライブボレーとか、自分たちからポイントを取りにいける展開を明治のパターンとしてつくっていきたいです」


「相手の森崎が高校の後輩でどんな球種かも知っていたので最初から厳しい戦いになるかなと思っていたんですけど、その気持ちが苦手意識になってしまったので気持ちで引く部分があって私のミスが重なって本当に申し訳なかったです。(第1セットは)3-1のときは私のサービスゲームを簡単に落としてしまってそこから流れが一気に相手にいってしまったのでそこで全て変わってしまったかなと思っています。勝つチャンスは何回もあったと思います。相手が打ってくると引いてしまうか自分もムキになってさらにいいボールを打とうと思って打ってるとミスしてしまって悪循環でした。(3回戦敗退は)去年はベスト8で、今年はもちろんベスト8以上を狙っていたし最終的には絶対優勝したいと思っていたので今回岐阜に来て2試合しかできなくて本当に悔しいんですけど、この負けを次のリーグ戦に生かせるようにしたいです」