4年生が意地見せるも入賞ならず

2015.08.20
 5年ぶりの入賞とはならなかった。グレコローマンスタイル98㎏級に出場の山田高義、藤山徳馬(営4=池田)の4年生二人が準々決勝に進んだものの、あと一歩及ばず表彰台を逃した。2人は20日からの本職のフリースタイルでのリベンジを狙う。
 
 山田にとっては悔いの残る敗戦となった。明大からは5年ぶりとなる入賞を懸けて臨んだ準々決勝で4-0からのまさかの逆転負け。今まで「全部勝っていた」という相性の良い相手に敗戦を喫し、悔しさをにじませた。
試合は「汗をかく前に点を」と、開始早々に背負いを決め4-0とリード。その後も試合を優位に進め、第1ピリオドを4-1で終えた。しかし「守りに入った」第2ピリオドに落とし穴があった。相手の捨て身技にかかり、4-5と一気に逆転。残り1分で再逆転を狙ったが、惜しくも及ばなかった。それでも試合後は「(専門でない)グレコにしては体が動いていた」と一定の収穫も。本職のフリースタイルでのリベンジを誓った。
 
 同じく準々決勝に進んだ藤山も悔しさの残る結果となった。グレコローマンスタイル専門の相手に手も足も出ず、わずか1分11秒で完敗。グレコでの力量差があった中での敗戦だったが「相手より力が足りていない中で技術で戦わなければいけなかった」と反省を口にした。

 4年生の2人にとっては残る大会もあとわずか。それだけに今大会に懸ける思いは強い。今年は大山博貴(営3=仙台育英)がアジアジュニア選手権に出場するなど下級生の活躍ばかりが目立つが、山田は「最後下級生にいいところを見せられたら」と残るフリーでの活躍を誓った。集大成として臨む勝負のフリーへ。4年生としての意地を見せつける。

[本永雅敬]

試合後のコメント
山田

「(惜しくも表彰台逃す)全部勝ってた相手だったので悔しいです。最初に背負いで4点取ったところで決められれば良かったんですけど。汗かく前に点を取ってやろうと思っていたので最初の流れは良かったんですけど、守りに入ってから最後守り切れなかった。最初の得点の時にローリングを返しきれなかったのが痛かったです。2点でも取っておけば勝てていたかもしれない。選択ミスです。3位に入れば天皇杯にも出られたので、最後に出てから競技生活を終えたかったんですけど。もう残り内閣と全グレしかないので、最後下級生にいいところを見せられたらと思います。フリーでは下に負けないように意地を見せたいです」

藤山
「去年もベスト8で今年はそこを超えたかったが(準々決勝の)相手がグレコの選手で結果は仕方ないと言えば仕方ないという感じになってしまった。相手より力が足りていない中で技術で戦わなければいけなかったけれど、結果力でも技術でも完敗だった。グレコはほとんど練習が全然できていなかったが、目標は3番に入ることだったので残念だった。(同順位同階級同学年の山田は)準々決勝の相手が高校の同期だったので、どちらも応援してはいたがやはり明治に勝って欲しかったなと思う。明日以降のフリーを1番目標にしているので、決勝進出に向けて頑張りたい。僕は大技を出すタイプではないので、ちょっとずつちょっとずつポイントを重ねて、守りながら6分間戦うつもりでやりたい」

多賀恒雄副部長
「山田は最初に一本背負いを決めて4―0になった時に決めなければいけなかった。相手の力があるわけでもなかったし。その後に胸を合わせて組むっていうやっちゃいけないことをやってしまっていた。たとえ自分が優位であろうとやっちゃいけない。昨日も言ったんだけど我慢が足りないね。力はあるんだけどなかなか安心できない感じなんだよね、波があるというか。だから乗った時は強いんだよ。準々決勝までは乗ってたし力で圧倒してた。最後我慢できなかったってのが敗因だよやっぱり。リードしてる時でも我慢してやってかなきゃいけない。そこは山田自身が1番よくわかってると思うよ。うちはグレコを本格的にやってるわけではないから、山田みたいに投げたりして力で押すか、しっかり脇を締めて前へ前へとやってくしかない。難しいっちゃ難しいんだけども相撲レスリングというかね。技があるわけじゃないからさ。ラグビーと一緒で前へとやっていけるやつはやっぱり強い。藤山は今まで体の柔らかさで勝ってきたタイプ。山田と逆でね。だから山田と藤山を足して2で割って丁度いい感じ。(4年生2人がベスト8という結果については)山田は勝たなきゃいけなかったな。フリーでも4年生に頑張って欲しいよ。人よりも1年長くやってんだからな。下級生には元気でやって欲しい。思い切って攻め込んで攻め込んで、それで負けたら仕方ない。とにかく元気にということ。後は長所を生かして戦うこと。自分の得意なところで仕掛けて、守るんじゃなくて攻めるレスリングをやって欲しい」