女子ダブルス 接戦を制し3回戦へ/全日本学生選手権3日目

2015.08.18
 インカレ3日目は男子ダブルス、女子ダブルスがそれぞれ一試合ずつ行われた。今諒哉(文4=慶風)・切詰魁(政経3=松北)組は強豪早大のペアにストレート負け。佐野真代(文3=津田学園)・森美咲(法3=富士見ヶ丘)組は関大ペアとのスーパータイブレークに競り勝ち3回戦に駒を進めた。

 「相手のほうが積極的だった」(切詰)。強豪である早大の坂井・小堀組を相手に迎えた切詰・今組。序盤から相手の好サーブにブレークチャンスをつかめず、第1セットを奪われる。その後追いかける展開になりながらも「返していけばチャンスはある」(今)と必死に食らいつき4-5と追いついた。続く第2セットの10ゲーム目でも15-40から3連取でアドバンテージを奪う粘りをみせたが、最後まで取りきることができず、ストレート負けを喫した。

 その一方で、佐野・森組は苦戦を強いられながらも、なんとか勝利を引き寄せた。第1セットでは積極的に攻撃。息の合ったプレーでポーチボレーを連発。良い試合展開を繰り広げ相手を仕留める。「セカンドセットで締めよう」(森)。その気持ちで第2セットに望むも、ミスを連発してジュースに持ち込んでも取り切れないことが多く、第2セットを落とす結果に。しかし第3セットのスーパータイブレークでは「勝つしかない」(佐野)と気持ちを切り替えて、序盤から3ポイント連取するいい滑り出しを切る。一度は追いつかれるも、佐野がストレートを相手のコートに突き刺すと、ペースを完全に取り戻し、そのまま相手を突き放し10―4で決着をつけた。

〔島村昭二・星川裕也〕

試合後のコメント

「ファーストセットで、しっかりサービスキープしてからやっていかなければならないのですが、そこをブレークされ相手にファーストセットの流れをもっていかれて、そのままいってしまったかなと思います。(相手は)ファーストサーブやリターン、ファーストボレーの基本の一つ一つが自分たちよりも精度が高かったので、なかなかブレークチャンスもこなかったし、サービスゲームも相手より自分たちのほうがファーストサーブの入りが悪くて攻め込まれるという場面が多かったです」

切詰
「(相手は)自分たちよりも前がしっかり動いて、後ろがしっかりストロークしてチャンスがあれば前にでてくるという、前にでて攻めてくるテニスだったので、そういった攻めのテニスをされたときの対処ができていなかったと思います。(後半の粘りについて)まず一本ずつとって追いつこうとしました。僕からのサーブでしたので、まずこの一本だけでもとれば、流れが変わるかなと思いました。ゲームをとりにいくというよりは、一本ずつに集中しました。やはり相手のほうが積極的なプレーが多くて、僕たちは消極的なプレー目立ったので、そこが敗因だと思っています」

佐野
「今日は初戦というのもあって、緊張もありました。でもファーストセットは相手のミスもありながらなんとか自分達のプレーができて取れましたが、セカンドセットでは私のチキンハートがでてしまい、気持ちが消極的になってしまい、相手に少しずつリードされて、セカンドセットは奪われました。ファイナルセットは、勝つしかないという気持ちで切り替えて、積極的に打てたかなと思います。次は一部校ですが、負けないようしっかり打っていきたいと思います。目標は優勝です。その中でもしっかり自分たちの試合をして楽しくできたらなと思います」


「シングルスに今回出られなくてダブルスだけだったので、とにかくダブルスだけ頑張ろうと思っていて、その気持ちが逆に力んでしまって空回りしてしまう部分と、負けたらもう今日で終わりなので気合を入れすぎて、それが空回りした部分があります。今回のインカレでは、勝つときは絶対セカンドで締めようと佐野と言っていたのですが、そう思うほど、ミスがでたときに余計に落ち込んでしまいました。最初のポイントを一気に取ってしまうという気持ちでスーパータイブレークに入ることができて、そこでまた少し追い上げられたのですが佐野が一本ストレートに打ってくれて、そこから一気に差が開いたと思います。いつもは最初から強気で攻めていくのですが、今日は硬かったので佐野の一本に救われました」