ルーキー特集 (6) 増本大輝 偉大な祖父の背中を追う

2015.08.15
 第6回は、増本大輝(政経1=崇徳)の紹介だ。組み手争いでは、上手く相手の組み手をさばきつつ、スキを突いて一本を奪うプレースタイルを持つ。高校3年次は、県内インターハイ予選(個人100kg級)を1位で通過し、個人・団体ともにインターハイ出場を果たした実力者だ。今後の明大柔道部を背負っていく期待のルーキーの素顔に迫る。

あこがれと武器を携えて
 祖父の背中を追いながら柔道を続ける。あこがれの選手は誰かと聞かれると、増本は迷わず「じいちゃん」と祖父の名を挙げた。増本の祖父・増本清は、1963年の全国青年大会での優勝者であり、増本を道場へ連れていき柔道を始めるきっかけを与えた張本人だ。そんな祖父の現役時代の写真を見て「おじいちゃんみたいに頑張りたい」と柔道への熱が増した。祖父のように、大学を出ても柔道を続けて全国レベルの選手になることが増本の夢だ。
 まだ粗削りだが光るものを持っている。先の東京都ジュニア体重別選手権で増本は、二回戦敗退と不本意な結果に終わった。一回戦目の試合で体力を消耗してしまい、二回戦目で全力を出し切ることができなかった。「体力不足、練習不足」と改めて自身の弱点を確認した。それでも増本には誇れるものがある。それは、強固な防御力だ。高校時代には寝技を徹底して練習してきた。寝技の練習は「苦手」と言いつつも「防御は身に着けてきた、完璧」と守りには自信がある。弱点は克服しつつ、長所を前面に進撃する増本のこれからの活躍に期待がかかる。

[長谷川千華]

◆増本大輝(ますもと・たいき) 政治経済学部 崇徳高出身 175㎝ 95kg インターハイ100kg級出場

6回にわたるルーキー特集は今回で最後となります!6日間にわたりご覧いただき誠にありがとうございました。今後とも、明大柔道部の活躍を追っていきたいと思います!