
団体戦、個人戦ともに結果振るわず/全日本大学選抜十和田大会
勝ち切れなかった。勝てば決勝トーナメント進出が決まった予選3回戦の専大戦は2―2の大将戦へもつれる。明大は「一番稽古を頑張っている」(小川清彦総監督)という小沢航大(農4=静岡商)を起用したが、攻め急いで突き落としを食らった。7月の金沢大会と同様に、専大に敗れて予選敗退が決定。二陣・武政、中堅・小川の白星で王手を懸けるも、勝機をつかめなかった。
「武政が東洋との試合で引いたのが全て」と小川総監督は厳しい言葉を残した。初戦の東洋大戦、二陣・武政は中嶋(東洋大)に一方的に押し出された。続く東農大戦では土俵の真ん中で豪快に上手投げを決めるなど白星を挙げていただけに、重要な初戦でエースが流れをつくれなかったことが最後まで響いた。
ケガ人が相次ぎ、ベストメンバーが組めていない。今年大将を務めている齊藤佑弥(政経4=兵庫私立市川)が8月に入って肋骨(ろっこつ)を骨折し、実力者の名和闘志(政経3=埼玉栄)も万全な状態で相撲を取れずにいる。それでも「ケガに泣いた人が多いけど、その中でやることが大切」と武政主将は強調した。今年レギュラーに定着した小川が個人戦、団体戦合わせてチーム最多の4勝を挙げると、ルーキーの北川貴之(政経1=明徳義塾)も初めて団体戦を経験するなど、プラスの材料もある。「インカレはフルメンバーで綱を狙っていく」(武政主将)と巻き返しを誓った。
[坂本寛人]
試合後のコメント
小川総監督
「武政が東洋との試合で引いたのが全て。絶対引くなと言っているのに、墓穴を掘っている。だいぶ引かなくなってきているけど、まだ稽古の中で2、3番は引いている。分かっているのに引いてしまう。インカレまで一度も引かないという気持ちでやらないといけない。中心選手が消極的な相撲を取ってしまうと戦わずして負けている。名和と齊藤のレギュラー2人をケガで欠いている。それでも小川は個人でも団体でも2つ勝って力を付けている。合宿ではみんな稽古を頑張っていたが、結果を出さないと。小沢に勝たせたかったな。一番稽古を頑張っているから。北川も8月に入って8kg太った。稽古を頑張っている。インカレは武政と名和が中心になってやっていかないといけない」
武政
「こういう日もある。出し切れなかったわけではないが負ける日もある。ケガに泣いた人が多いけどその中でやることが大切。自分の相撲は悪くはないが、小川先生にはこっぴどく怒られた。思い切りやるだけ。引いたことが負けにつながっている。引いて勝てればいいが、いい方向には向かわないので。インカレではフルメンバーで綱を狙っていく」
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