
ルーキー特集 (5) 原澤脩司 己が信じる「柔」を貫き通す
第5回は、柔道で精神を鍛える男・原澤脩司(商1=修徳)の紹介だ。原澤は小川雄勢(政経1=修徳)と同じ高校出身で、全日本高校選手権大会団体では副将を担い優勝経験もある。高校二年次のインターハイで3位という好成績を残し、猿渡監督のオファーで明大入学を決めた。得意技の払巻込では、向かってくる相手にプレッシャーをかけつつ一気に引き寄せ豪快に投げる大胆さを見せる。
敵は我にあり
悔しさをバネに成長していく。6月に行われた東京都ジュニア体重別選手権では、3回戦目に東海大の影浦と対戦し、相手の小内巻込で有効を奪われ敗戦。ホロ苦い大学デビュー戦となった。同年代の相手だっただけに「自分でもやった感じ一本負けしなくて、もっと自分の力を出し切れば負けなかった」と悔しさを拭い切れない。それでも、デビュー戦で思うような結果を残せなかったからこそ、この一年間での明確な目標が見えた。「試合に出るための技であったり力であったりを身に着けて試合に出られるようにしたい」と団体戦、個人戦ともに明大の戦力となって活躍することを胸に誓った。
ライバルはいない、日々自分自身との闘いだ。原澤にとっての柔道、それは「己を磨く」こと。柔道を好きになれない時期もあった。しかし、9年間毎日練習していく中で柔道と向き合い、自分が柔道を続ける意味を知った。「自分の心を鍛える」。柔道で鍛えられるのは体だけではない。原澤は柔道で自分自身の精神を鍛え、その結果が今の原澤自身の強さにつながっている。大学に入ってからもその精神を崩さず厳しい練習を重ねていく。自分自身との闘いの中でさらなる高みを目指して成長していく原澤から目が離せない。
[長谷川千華]
◆原澤脩司(はらさわ・しゅうじ) 商学部 修徳高校出身 170㎝ 120kg 全国高校選手権大会団体優勝
次回は、守りの戦士・増本大輝(政経1=崇徳)の紹介です!お楽しみに!
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