望月インカレの舞台でベスト4! 冷静さ光る/全日本学生シングルス選手権

2015.08.14
 大舞台で最高の結果を残した。望月友美佳(営2=加藤学園)は3回戦まで難なく突破すると、その後マッチを握られても冷静さを欠くことなく逆転劇を繰り返した。最後は準決勝で敗れたが、2回戦敗退の東日本学生シングルス選手権から大躍進を見せた。男子はルーキーの立木雅也(農1=中京)がベスト16を残し、6日間にわたり続いていたインカレは幕を閉じた。

 集中力が光った。ベスト4を懸けた5回戦は、東日本学生シングルス選手権でもベスト4入りした上位常連の東女体大・那須との対戦だった。「足のある選手なので、走り負けないようにと思っていた」。序盤、相手の粘りから望月のバックのミスが目立ちゲームカウント0─2とする。しかし「だんだん相手からの間合や駆け引きがなんとなくつかめるようになってくる」と、勝利の糸口をつかんでいた望月は劣勢でも冷静さを欠かなかった。相手のサーブを厳しいリターンで切り返すとその後も得意のクロスにボールを叩き込み、8連続ポイントでカウントは2─2。その後も両者譲らずファイナルゲームに突入した。一進一退の攻防を前に点差は開かずシーソーゲームが続いたが、バックでのミスが増えた相手に対し、勝負の終盤は逆クロスやバック側ラインいっぱいに押し込むショットでさらにミスを誘った。二度マッチポイントを握った末、最後は望月のセカンドサーブを相手が攻め切れずミスし8─7。手に汗握る死闘を制した。

 「とにかく楽しくなっちゃって」。勝ちを全く意識していなかったというこの日は望月の20歳の誕生日。準決勝では関東王者の尾上胡(日体大)に1─4で敗れ決勝に行くことはできなかったが、本人や応援に駆けつけた親にとっても十分すぎる結果。インカレという大舞台での勝利で自身の節目の誕生日に花を添えた。

[川合茉実]