ルーキー特集 (4) 近藤優貴 恐れ知らずの大物ルーキー

2015.08.13
 第4回は、近藤優貴(法1=国東)の紹介だ。3歳から地元の道場で柔道を始めた近藤は、高校2年次の全国大会で田中源大(政経1=高川学園)と加倉雅士(商1=高川学園)がいた高川学園との対決で副将を務め、大将の田中を引き分けで抑えチームを勝利に導いた。体格差のある相手にも臆することなく挑む強靭な精神は日々の練習の中にも存在する。

不屈の男
 メンタルの強さは明大随一だ。近藤の最大の強みは「試合で緊張しないこと」。どんな一流の選手でも、試合前となると緊張してしまうこともあるだろう。しかし、近藤は試合前の緊張を一切感じず、すべての試合で練習通り100%の実力を発揮することができる。そのため、試合中も相手に翻弄(ほんろう)されることなく冷静な試合運びであらゆる敵を制す。その大器は、今後の試合の随所で近藤自身の武器として見られるだろう。
 大学と高校のレベルにギャップは感じつつも持ち前の根性で乗り切る。大学柔道のルールでは高校の時よりも試合時間が1分多くなる。1分多くなるということはそれだけの体力や集中力求められるため、練習時の乱取り量も「(高校生の頃の)6分×10から7分×15になった」のだという。更に、明大では階級差は関係なく乱取りを組むので、自分よりも体格の勝る選手を相手にすることは日常だ。「練習は大変。先輩は意識も高いし、強い。(自分は)投げられる」と明大の猛者たち相手にはまだまだ敵わない。しかし、大幅な練習量の増加や強者揃いの明大での練習に、近藤は「ついていけている」と気後れすることなくこなしている。練習でも試合でも格上相手に果敢に挑み続ける近藤の成長は計り知れない。

[長谷川千華]

◆近藤優貴(こんどう・ゆうき) 法学部 国東高校出身 173㎝ 90kg 九州大会ベスト8

次回は、柔道で己を磨く男・原澤脩司(商1=修徳)の紹介です。お楽しみに!