注目選手特集(2)中尾真琳

2015.08.15
 頂点へ。8月20~23日に戸田ボートコースで開催されるボートの全国大学選手権(インカレ)で、明大は史上初の男女総合優勝を目指す。昨年まで4年連続で男女ともに総合2位。それでも毎年着実にレベルアップし、チームに変革を起こしてきた。ここでは全8回にわたってインカレに挑む端艇部を特集する。 

 3回目は女子ダブルスカルに出場予定の中尾真琳(農3=熊本学園大付)にインカレに懸ける思いを語って頂きました。

中尾真琳(農3=熊本学園大附)

 3度目の正直だ。1年次はダブルスカル、2年次には舵手付きクォドルプルでインカレに出場してきた中尾。軽量級選手権では昨年までは舵手なしクォドルプル連覇、全日本選手権ではエイトで連覇など輝かしい成績を残し続けてきたが、インカレでは早大を前に優勝をつかめずにきた。今年は再びダブルスカルに乗り、優勝を目指す。相方として同種目に乗るのはルーキーの土佐真歩(営1=横浜商業)。土佐は「いつも引っ張ってくださっている先輩。こぎで返していきたい」と感謝を口にした。後輩と二人三脚で挑む3度目のインカレで、優勝を果たしチームの総合優勝に貢献してみせる。

 新たな取り組みが変化をもたらした。昨季が終わってから、部内で最大酸素摂取量を増やすことや筋肥大の強化に取り組んできた。また、各クルーごとに具体的なメニューを貼り出すようになり、他のクルーから刺激を受けることが多くなった。中尾自身も「とにかくかなりの距離をこいでいる」(中尾)という冨田千愛主将(政経4=米子東)の取り組みに触発され、こぐ距離を増やした。距離をこいだ後は他のクルーの部員とも声を掛け合い「いい意味で仲良く、楽しくやれている」と団結力が高まっている。練習後もばてている人が少なくなるなど、その成果は徐々に表れてきているようだ。

 モットーは「楽しく漕ぐこと」。中尾は持ち前の笑顔で「毎年明治を好きになっている。勝って男女総合優勝に貢献したい」と意気込みを語った。1年次よりも男女総合優勝という目標の重みを強く感じるようになった。過去、明大は4年連続総合2位。創部から111年目を迎える今年こそは総合優勝で新たな歴史を刻みたい。そのためには「男女、クルーで分かれるのではなくALL明治で一致団結することが必要」。 2年間の経験と悔しさを糧に、インカレの舞台で悲願の金メダルをつかみ取る。