(14)サッカー部 いざ! 大阪夏の陣
(14)サッカー部 いざ! 大阪夏の陣
無冠のままでは終われない。今年は下級生のころからチームの中心として活躍する黄金世代が最終学年を迎える。既に5人がプロ入りを決めた学年だが、総理大臣杯、関東リーグ、インカレの3大大会での優勝は0。期待を寄せられながらも応えることができなかった。8月7日に開幕した総理大臣杯は戴冠の最初のチャンスだ。アミノバイタルカップを制した勢いそのままに初優勝を狙う。

原点
3原則を徹底する。前期リーグは開幕3連勝もその後7戦勝ちなし。守備の崩壊がプレーに迷いをもたらし、スタンドで声援を送る選手からも「勝ちたい気持ちが伝わらない」と厳しい言葉を投げ掛けられた。転機は6月のアミノ杯。リーグ中断期間中に行われたこの大会で「球際・運動量・切り替え」の3原則を見つめ直し、無失点で優勝。自信を取り戻した。その後の前期リーグ最終節では専大に逆転勝利。昨年も攻撃を重視した前期リーグは苦しんだが、守備を意識し3原則を徹底した後期は11戦無敗。取り戻した原点は強さの証だ。
雪辱
リベンジを誓う。2年前の総理大臣杯では関東王者として圧倒的な強さで勝ち上がるも決勝で流経大に2―3と逆転負け。史上初の決勝進出の喜びは屈辱の記憶で上書きされた。今年はその悔しさを知る選手が多くそろう。大会3得点の和泉竜司主将(政経4=市立船橋)、決勝では退場の悔しさを味わった髙橋諒(文4=国見)ら2年前に大臣杯のピッチに立った選手は9人。CB山越康平(法4=矢板中央)を故障で欠くが、戦力は群を抜いている。「ただ優勝することしか考えていない」(和泉)。最初の栄冠へ気概は十分だ。
「2年前の忘れ物を取りにいく」(髙橋)。欲するのはタイトルだけだ。原点に立ち返り、明大サッカー部としても、黄金世代としても初の夏の全国王者になってみせる。
【髙山舞】

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