
4年生対談
第3回は、2013年度総理大臣杯準優勝をピッチ上で経験した4年生の差波優人(商4=青森山田)、髙橋諒(文4=国見)、藤本佳希(文4=済美)の対談をお送りします。
――前期の戦いを振り返ってみていかがでしょうか。
差波
藤本 順位は6位ですけど1位とそんなに勝ち点差もないですし、全然まだ狙える位置にはいるかなと、狙わなきゃいけないなと思います。
髙橋 佳希(藤本)の言った通り順位は6位ですけど、いつもに比べて1位と勝ち点差がそんなにないので逆に自分たちにとってはチャンスかなと思いますし、リーグ戦のタイトルはプロを5人も輩出するわけで、取らなきゃいけないというのは感じてますね。
――3人は一昨年度の総理大臣杯にも出場されていますが。
藤本 一昨年はああいう形で決勝で負けてしまったので、この3人はみんな出てましたしその悔しさというのはある。昨年は本大会にすら出られなかったですけど、今年は出られるので、その時の悔しさをぶつけたいなと思います。
差波 一昨年アミノバイタル優勝して今年も同じ流れというか、関東王者として大臣杯に臨むというのは流れからしたら一緒ですし、そういうところは何かの縁かなと思います。これだけプロ内定者がいる中で周囲からの目は優勝しかないと思いますし、そういうところはこだわっていけたらと思います。
髙橋 一昨年の総理大臣杯はリーグ戦もそんなに勝てていなくて、その中でアミノバイタル優勝して、まああんな簡単に勝てると思わなかったんですけど。
差波 確かに。(笑)
髙橋 点が取れて、良い流れというか自分たちのペースで決勝までいけた。決勝でもその流れで2―0で勝っててそこから3点取られて逆転で、優勝できるチャンスはあったのでそれを自分たちで取りこぼしてしまったというのは悔しいです。個人的にも決勝で退場してしまったので、その時の借りというのもあるので今回は絶対に優勝したいという気持ちは強いですね。
――決勝までいけた要因というのはどこにあったと思いますか。
差波 佳希が暴れてました。(笑)
藤本 前半のチャンスで点が取れてて。
差波 先制点取れてた。
藤本 そう、絶対取れて。毎試合そうだよね。早い時間に取れて、取ることで後ろも集中力が増して0で抑えてというのが続いていたので。
差波 決勝まで0だよね、確か。
藤本 決勝まで0だっけ? 確かそうだわ。
差波 で、決勝でいきなり3点取られたんだよ、確か。
藤本 そう。
差波 先制点だよね、絶対。ファーストチャンスで決められてたし、佳希が。
藤本 決めれば後ろも集中力が増すというか、それは絶対あると思うので、決められないでいってしまうと1点もやれない状況というのが続くわけで難しくなると思います。やっぱりトーナメントは先制点がカギになるなとは思ってます。
――優勝できなかった悔しさというのはありますか。
藤本 ありますね。
差波 絶対勝てるっていつもの流れで先制点取って2点目取って、でもどっかでもう優勝に向けて、頑張れば優勝できるってなっていた気持ちが多分あったと思いますし、僕自身もこのままいけば優勝だっていう感覚にもなってましたし、そこが今思えば駄目だった…。でもな、2―0…。いや絶対優勝だって思わなくない?(笑) 正直どう?
髙橋 思った。
差波 いつもの流れだったやん。竜司(和泉・政経4=市立船橋)決めて、梅くん(梅内和磨・平26政経卒=現Y.S.C.C.横浜)決めて。
藤本 そう。いつもの流れだった。でもそのほかの試合で同点に追い付かれたりっていうのがなかった分、あっさり勝てたんだよ3試合とも。それで結構俺らもね、焦ったっていうのがあったかも。
差波 ちょっとばたついたね。正直勝ちゲームを落としたというか、優勝するチャンスは絶対にあった中で自分たちから優勝を逃してしまったというか。結局は準優勝だと正直うれしさとかも何もないし、優勝と準優勝でこれだけ違うんだとあの瞬間思い知らされましたし、悔しさしかないよね。準優勝だからうれしいとかないよね。
藤本 決勝で負けることがやっぱり一番悔しい。優勝したいですね。
差波 個人的には知り合いも多くいますし、選抜でも仲の良い選手がいっぱいいるので同じフィールドでやっていて楽しい感覚もありますけど、勝負事なので決勝で負けた相手ですしリーグ戦も勝てていないのでもし流経とやることがあれば勝てるようにやっていけたらいいかなと思います。
藤本 勝負強いチームなので、ここ最近のトーナメントは流経が結構取っていますし、流経に勝てれば一つ自信になっていけるかなと思います。流経と当たるかは分からないですけどね、もし当たれば。
差波 いやでも多分、順当にいけば。
藤本 阪南は?
差波 あ、阪南と流経か。
藤本 そう。
差波 確かに、分かんないな。
髙橋 流経…。とりあえず調子に乗らすと怖いので倒したいです。何か自分たちが強い、か分からないですけど。
一同 (笑)。
差波 流経ということに対して誇り持ってるんだよ、あいつらは。
髙橋 あれじゃないですか、気持ちというか、応援の野次もすごいしね。
一同 (笑)。
差波 特にトーナメントはね。トーナメントの流経はすごい戦いづらいというか。まとまりがあってすごい嫌な存在ではあるので、まあその応援の野次もそうですけど。できればやりたくない相手ではありますけど結局はどことやるかは分からないので、やるのであればぜひ勝ってそういう応援だったりとかを黙らせることができれば気持ちいいかなとは思います。(笑)
――前々大会を踏まえて今年はチームをどう引っ張っていこうと思いますか。
差波 (藤本に向けて)俺が点取りますでいいじゃん。(笑)
髙橋 確かに点取れば勝てる。
藤本 いやまあ本当そうだと思うので。
一同 (笑)。
藤本 点取れば勝てるしっていうチームだと思うので、アミノバイタルでも守備で簡単にやられないというところは証明したと思いますし、結局決勝もPKで準決勝も1―0で固い試合になって、結果勝てばいいんですけどもっと前が点取れれば楽になると思うので、そこは僕の仕事だと思うので頑張りたいです。
差波 で、それに合わせるのが俺なので。(笑)佳希や前線の選手がうまく攻撃で点を取れるように流れをつくるのが僕の仕事だと思うので、そこはこだわっていけたらいいかなと思います。
髙橋 攻撃陣に良い選手が多いので1点は取ってくれると思うので失点しないように、後ろはもう失点しないで攻撃の時間を増やして佳希であったり竜司であったりさっしー(差波)に自由に攻撃できる時間を増やすっていうのが。まあ主役のサポートですね。
差波 主役はやっぱり藤本とか。
藤本 (髙橋に向けて)いや、結構主役やろ。
髙橋 サポートに回ります、僕は。
差波 でも本当に前が取ったら乗るよね。で後ろは本当に先制点とか取ったら絶対大丈夫だと思うわ。でぽんぽんと2点くらい入ったら、多分絶対。だってもう両SBはやばいし、心配はないでしょう。
――最後に大臣杯に向けての意気込みをお願いします。
藤本 優勝します。
一同 (笑)。
差波 さすがに優勝したいよな。3冠の1冠目だからそこはこだわってやっていきたいし、多分相当周囲から期待されていると思うので、今年のチームは特に。なのでそういう人たちのためにも期待に応えられなきゃ、叩かれるのかな…。(笑)これだけいたら…。だから僕らをつぶそうとしてくるチームもいっぱいいると思いますし、だからといって受け身にならずにチャレンジャー精神を持ってやっていくことができれば優勝できると思います。優勝します。
髙橋 優勝という目標の中に、今季はまだ無失点試合というのがあまりないのでその失点というのにこだわって、優勝目指すのが目標。このメンバーだったら優勝できると思うので、スキを見せず一戦一戦大事に戦っていきたいなと思います。
――ありがとうございました。
[谷澤優佳・渡辺弘基]
◆差波優人(さしなみ・ゆうと) 商4 青森山田高出 168cm・62kg
ポジションはボランチ。2年次途中からレギュラーに定着し、長短織り交ぜた正確なキックで攻撃の核を担う明治の心臓。J1・ベガルタ仙台への来季加入が内定している。
◆髙橋諒(たかはし・りょう) 文4 国見高出 168cm・60kg
ポジションはDF。左SB不動のレギュラーとして、持ち味の積極的な攻撃参加で相手サイドをこじ開ける。今年7月にはユニバーシアード日本代表として銅メダル獲得に貢献した大学屈指のSB。来季J1・名古屋グランパスへの加入が内定している。
◆藤本佳希(ふじもと・よしき) 文4 済美高出 178cm・74kg
ポジションはFW。昨リーグ戦は11得点を挙げ得点ランキング2位と、圧倒的なフィジカルでゴールを挙げるモンスター。J2・ファジアーノ岡山への来季加入が内定している。
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