単複合わせ5人が全日学出場を決める/全日本大学総合選手権(個人の部)関東予選

2015.08.06
単複合わせ5人が全日学出場を決める/全日本大学総合選手権(個人の部)関東予選
 学生王者を決定する全日本大学総合選手権大会(全日学)の関東予選が行われた。ダブルスでは松下海輝(商4=希望が丘)・船本将志(商2=野田学園)組、シングルスでは田中悠太(政経4=小高工)、西森伸明(商4=上宮)、鎌田星矢(商1=松徳学院)が本戦出場を決めた。これにより明大からは予選免除者を含めてダブルス4組、シングルス11人が全日学へ挑む。

ダブルス
 本戦出場を決めたのは松下・船本組だ。6月に行われた関東学生選手権では5回戦敗戦。敗因は「サーブレシーブ」と2人は口をそろえた。特に有利なラリー戦に持ち込むための「レシーブの強化が大事」(松下)と今大会に向けて重点的に取り組んできた成果が表れ、全ての試合をストレートで快勝し本戦への切符を手に入れた。これでダブルスでは松下は3回目、船本は2回目の全日学出場となる。昨年までは2年連続で組んでいた神巧也(平27政経卒・現シチズン)に引っ張ってもらう立場だった松下だが今年は後輩の船本をけん引する役割を担う。松下はダブルスでは2年連続ベスト8という結果を残しているが「今年はその壁を壊していきたい」と最後の全日学でこれまで以上の活躍を誓った。
 これで明大の予選免除者である関東学生選手権でベスト8の滝澤拓真(情コミ3=長野商)・坪金衛(文3=野田学園)組や、明大のエースとして活躍する有延大夢(商3=野田学園)・町飛鳥(商3=青森山田)、新人戦優勝を果たした酒井明日翔(政経1=帝京)・渡辺裕介(商1=明徳義塾)組に松下・船本組が加わった。優勝をつかむのはどの組になるのか要注目だ。

シングルス

本戦出場を決めた1年生の鎌田<
本戦出場を決めた1年生の鎌田

 鎌田が1年生で唯一の本戦出場を決めた。決定戦では序盤から工藤(早大)にリードを許しセットカウント2-0と追い込まれる。もう後がない第3ゲームだったが「びびっても仕方がない」と積極的にコースを突き相手を揺さぶっていく。ミスを恐れない攻めの姿勢を貫き勝利を収めると、その後も流れに乗り第4、第5ゲームを連取することに成功。逆転勝利で本戦出場をつかみ取った。鎌田の同学年にはルーキーながら明大の主力として活躍する酒井と渡辺がいるが「(2人を)追い越したい」。本戦での活躍に期待が懸かる。
 同じく本戦出場を決めた田中と西森。両者とも1セットも落とすことなく勝ち進んだ。これで田中は4年連続、西森は3年連続の全日学出場となった。4年生として迎える全日学は2人にとって引退試合だ。昨年は両者ともランク入りしておらず「最後の1本まで取ってランクに入れるように頑張る」と西森。最高の成績でラストイヤーを締めくくりたい。

 全日学の2年連続単複優勝を成し遂げている明大。もし3年連続で単複優勝を達成すれば明大としては1983年ぶりの快挙だ。さらなる高みを目指す選手たちが単複3連覇の期待を背負い躍進する。

〔田中愛〕