
粘りを見せた小林が3位入賞!/湾岸クリテリウム
昨年2位に入っただけに「周りから優勝候補と言われて緊張していた」と小林。先日のトラックレースでの落車の影響で、思うように練習もできていなかった。しかし「走り出しちゃえば緊張はなくなった」。序盤から有力選手がアタックを掛け、展開が激しく動いたレースで小林は眞砂、野本とコミュニケーションを図りながらライバルたちをうまくけん制。優勝とはならなかったが、集団のスピードを上げながら逃げた選手を吸収し、最後はスプリント勝負に持ち込む得意の展開に持ち込んだ。「スプリントでは負けたくなかったし最悪2位には入りたかったので残念だった」と悔しさを見せた小林だったが、灼熱の中でも頭は常にクールに保ち、レース運びには手応えをつかんだ。
眞砂、野本も終始積極的に動きながら完走を果たした。9月に控えるツール・ド・北海道では個人の能力はもちろん、チームとしての動きも大事になってくるだけに、今回のレースは明るい材料となった。
そしていよいよインカレまでは1ヶ月を切った。8月に入ると合宿を重ね最終調整に入る。今シーズンはトラック、ロード共に好成績を残しているだけに目指すは昨年の総合6位以上の結果だ。真夏の大一番へ最高の状態で臨みたい。
[鈴木拓也]
試合後のコメント
小林
「(今日のコンディションは)周りから優勝候補と言われて緊張していた。アップが終わっても全然心拍数が落ち着かなくて、でも走り出しちゃえば緊張はなくなった。(レースは)プラン的には眞砂と野本と自分で、誰かが前に行っていたら集団を抑えるという役目に回って、その他の選手が逃げたら潰すっていう感じで、序盤は結構眞砂が逃げを潰してくれた。自分的にもスプリント勝負に持ち込みたかったので、集団のスピードを上げて逃げの選手を吸収していくという感じで走っていた。クリテはいつもスプリントで勝っていた。逃げて勝ちたいとも思うが、逃げじゃ勝てないので、今日の出来は65~70点くらい。スプリントに関しては一人逃げていたので、最後のコーナー曲がったところで掛けないと追い付かないと思ったので、残り300m、400mくらいで先行して思い切りもがいたが、前には届かず後ろに一人刺されてという感じで。スプリントでは負けたくなかったし最悪2位には入りたかったので残念だった。(この暑さの影響は)この短い距離でもボトル一本じゃ足りないくらい水を飲むし、暑い中だと集中力もすぐ切れてしまう。(ツール・ド・北海道に向けて明治のラインとしての動きは)一応出る5人は、2年生3人と野本と自分で、松本(祐典・法2=北桑田)も強いので2年生が中心になって、自分は最上級生なのでその意見を取り入れてまとめてという感じ。レベルも高いので付いていくので精一杯かもしれないが、その中でも来年のインカレに向けてもチームとして動ければいいと思う(インカレに向けては)8月に入ってからは毎週合宿があるので、いい感じに調整できればと思う」
眞砂
「久しぶりにロードをした感じ。最近バンクでも走れてきている。絶対的な力が上がったのでペースが上がり下がりしても自分の限界点を超えないので、強度の高いところで走り続けることができる力が付いてきた。でも自分は気持ちの切り替えが遅いところがあるので、アタックに反応してそのアタックを潰してもう一回アタックされたら対応し切れない。ラスト2周で立教がアタックしてそれ潰してチャンスあればいこうと思ったが、気持ちの切り替えができなかった。脚がなくなるのを恐れてアタックに反応するのを恐れることがある。国体で4㎞速度競走があるんですけど、それもアタックに反応していかないといけないのでそこは課題。(レースプランは)誰かが逃げたら集団を抑える、全員反応できない逃げが発生したら誰かが追い掛ける感じで、自分は逃げることをしなかったので誰かが逃げたら集団の前に出て、集団のペース上げて縮めていこうという感じで、序盤から前の方出て脚使って明治の誰かを勝たせたいなと思ったがアシストできたかどうかと言われると怪しい。(コースは)神宮でクリテリウムの走り方が大体身に付いたので立ち上がりが楽に走れるようになった。カーブが少ないので淡々としたコースなので苦手なコースではない。(インカレは)とにかくバンク乗り込んで最近調子が上がってきているので、その調子をどんどん上げていってピークを落とさないようにインカレに臨みたい」
野本
「小林さんのアシストも兼ねていたので途中で早稲田が集団を抑えていたのでマークして逃げを潰してサポートできた面では良かった。小林さんをエースとして最後スプリントができるように持っていく感じだった。(3、4周は)小林さんが逃げたので集団のペースを落として差を開けたんですけど早稲田がアタックを掛けて追い付かれてしまった。(コースは)橋が大事なところで横風の区間があってポジションで左風が吹いていたら他の選手の右側に付くとかやらないとすぐ脚がなくなってしまうので、前半で結構それをやってしまったので脚がすぐなくなったのはきつかった。(登りが得意だがクリテリウムは平坦で)クリテリウムは登りがないなりに周りをうまく使ったり展開重視で戦ったりして工夫している。(RCSの総合は3位だが)最初は狙うつもりはなかったが今結構上位に来ているので狙えるなら狙っていこうと思う。(8月の白馬クリテリウムは)大学のクリテリウムなどで一回も優勝していないので一回は勝ちたい」
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