決勝トーナメント3連勝 優勝まであと一歩/全日本大学総合選手権・団体の部

2015.07.19
決勝トーナメント3連勝 優勝まであと一歩/全日本大学総合選手権・団体の部
 大会3日目、決勝トーナメント1回戦から準々決勝までの3試合が行われた。途中ダブルスのペアを変更するなど苦戦する場面が見られながらも、明日の準決勝へと順当に駒を進めた。

 1回戦・新潟産大戦では1番手町飛鳥(商3=青森山田)に疲れの色が見えた。今大会まで約1カ月にわたり国際大会に出ずっぱりだった町。思うような調整ができておらず「スムーズに動かない」といつもの安定感を欠いたプレーが目立った。それでも粘りを見せ勝ち切ると、後続も流れに乗り、ストレートで2回戦へと勝ち進んだ。
 しかし2回戦・日大戦で丹羽孝希(政経3=青森山田)・町組がフルゲームの末敗戦。1―1で迎えた第3ゲーム、先にゲームポイントを握りながら逆転され奪われると、第4ゲームでは速い打撃戦を制せず、1―3で今大会初黒星を喫した。町の不調も重なり、続く3回戦・近大戦では丹羽・町組に代わり春季リーグで最優秀ペア賞を獲得した森薗政崇(政経2=青森山田)・渡辺裕介(商1=明徳義塾)組を起用。突然の起用となったが「思ったよりいいプレーができた」(渡辺)と春と変わらない強さを発揮し快勝。たとえ看板ペアが崩れても、それをものともしない明大の選手層の厚さを見せつけた。

 森薗は今大会で初めてシングルスに出場。3試合ともストレート勝ちし、調子の良さをうかがわせた。今月13日まで行われていたユニバーシアードで日本人初となるシングルス優勝を成し遂げた森薗。準々決勝ではダブルスでの出場も重なったため「思ったより疲労がたまってしまった」(森薗)というが、優勝には明日の活躍も必須となるだろう。

 今日の試合結果により、明日の第1試合となる準決勝は宿敵・早大との対戦となった。「打倒明治」を掲げ挑んでくる早大に、王者としての貫禄を見せつけたい。さらに決勝は昨年と同じく愛知工大との対戦が予想される。吉村、吉田といった強敵ぞろいにも「エース対決を制した方が勝つと思うので責任感を感じてやりたい」(丹羽)と意気込みは十分。「もちろん優勝しか狙っていない」(髙山幸信監督)と、大学頂点の座へ駆け上がる。