快勝で連覇へ好発進/全日本大学総合選手権・団体の部

2015.07.16
快勝で連覇へ好発進/全日本大学総合選手権・団体の部
 大学日本一を決める全日本大学総合選手権・団体インカレが愛媛県で開幕。連覇を狙う明大は予選リーグ初戦で北大と対戦。1番手で丹羽孝希(政経3=青森山田)が勝利すると勢いに乗り、1ゲームも落とさない完璧な試合運びで相手を寄せ付けず、ストレートで勝利した。明日も予選リーグが行われ、地元・松山大と対戦する。

 圧巻の試合展開だった。明大の初戦、1番手丹羽がストレートで勝利すると、2番手で酒井明日翔(政経1=帝京)、続くダブルスで町飛鳥(商3=青森山田)・丹羽組も危なげない試合運びを見せ見事勝利。1ゲームも落とさず、会場で行われていた全試合の中で最も早く勝負を決めた。

 丹羽の2点起用について髙山幸信監督は「特に理由があるわけではない」としながらも、ダブルスで春季リーグ全勝の森薗政崇(政経2=青森山田)・渡辺裕介(商1=明徳義塾)組を起用しなかった理由については「ユニバーシアード空けの疲労と、シングルスでの愛知工大・吉村、𠮷田との相性を考慮して決めた」と話した。昨年のインカレでも無類の強さを見せた丹羽が単複フル出場でチームを引っ張れば、連覇への道も見えてくるはずだ。

 開会式では先日まで行われていたユニバーシアード競技大会(韓国・光州)の結果報告も行われ、日本人初となる男子単優勝を果たした森薗、団体準優勝に貢献した町が栄誉をたたえられた。疲労も感じられるが、ユニバーシアードの勢いそのままに活躍する2人にも期待したい。男子単決勝で森薗と戦った大島(早大)、𠮷田(愛知工大)とも決勝トーナメントでの対戦が予想される。日本代表で共に戦った同士が大学日本一を懸けて戦う試合から、ますます目が離せない。

 明日は予選リーグ第2試合が行われ、勝てば無条件で決勝トーナメント進出が決まる。気が抜けない戦いが続くが、2年連続の頂点に向け、明大に死角はない。

[石渡遼]